ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
前回から、
田坂広志さん著、
を紹介しています。
前回、
今の知的労働の現場において、
求められる能力は、
次の「五つの能力」だと述べました。
第一 「基礎的能力」
(知的集中力と持続力)
第二 「学歴的能力」
(論理的思考力と知識の習得力)
第三 「職業的能力」
(直感的判断力と知恵の体得力)
第四 「対人的能力」
(コミュニケーション力とホスピタリティ力)
第五 「組織的能力」
(マネジメント力とリーダーシップ力)
この中で、
AIでも代替できる能力は、
第一と第二。
人間にしかできない能力は、
第三と第四と第五。
今回は、その中の、
第四 「対人的能力」
(コミュニケーション力とホスピタリティ力)
を紹介します。
「対人的能力」
の分かりやすい例としては、
「ホスピタリティ」(接客力)
があります。
いわゆる、
「おもてなし」
のことですね。
しかし、
この「おもてなし」
表面的なものであれば、
AIでも代替できます。
など、ホテルの受付にも、
出始めてますよね(^^;
では、
本当の意味での、
「ホスピタリティ」(接客力)
を発揮するために、
必要な能力はなんなのか。
それは、
「コミュニケーション力」
だといいます。
ただし、この場合の、
「コミュニケーション力」
とは、いわゆる、
「話し方」や「話術」ではないのです。
「ノンバーバル」
すなわち、
「非言語的コミュニケーション」
のことなのです。
コミュニケーションの
専門的研究によれば、
我々のコミュニケーションの80%は、
言葉によるものではなく、
眼差しや目つき、
表情や面構え、
仕草や身振り、
姿勢やポーズなど、
言葉以外によるものである。
逆に言えば、
言葉によるコミュニケーションは、
コミュニケーション全体の20%程度にすぎない。
うーん、たしかに、
同じ言葉を言っても、
これらによって、
伝わり方が全然違いますよね。
世の中で活躍している一流のプロフェッショナルは、
職種を問わず、分野を問わず、
この「非言語的コミュニケーション力」
が優れているといいます。
この能力を身につけるためには、
高度な「推察力」「想像力」、
すなわち、
相手の表情の奥を推察する力や、
相手の気持ちを想像する力が求められます。
では、どうすればその能力が身につくのか?
有効な方法が紹介されています。
(1)会議や商談の後、
参加者や顧客の無言のメッセージを推察する
(2)会議や商談の後、
自分の無言のメッセージが相手にどう伝わったか想像する
例えば、
「Aさんは、言葉では賛成と言っていたが、
その表情からは、あまり乗り気でない気持ちが伝わってきた」
「Bさんは、あの瞬間、黙っていたが、
自分を見る眼差しからは、温かいものが伝わってきた」
「Cさんの発言中、自分は、小さく頷いていたが、
それで、こちらの思いは伝わったようだ」
「Dさんは、あのとき、自分が時計を見たので、
次の予定があると思って、話を切り上げてくれたのだろう」
といった形で、
その場での「無言のメッセージ」の交換を振り返り、
そこに起こった
「非言語的コミュニケーション」を振り返ることである。
著者の田坂広志さんは、
新入社員の頃から、
この「無言のメッセージ」の交換を振り返る
という習慣を続けてきたそうです。
私などは、
会議や商談のあとは、
振り返るどころか、早く忘れたいと思ってしまいますが・・・
さすが一流の人は違いますね(^^;
「無言のメッセージ」の交換を振り返るというのは、
もちろん、
ビジネスの会議や商談以外でも、
できると思います。
たとえば、
家族や身近な人とのシーンでも(^^;
私は、決して、
相手の表情の奥を推察ことや、
相手の気持ちを想像することが得意ではありません(^^;
AIに職を奪われないように、
なんとか、この、
「非言語的コミュニケーション力」
を磨きたいと思っています。
が、しかし、
相手を推察したり、想像するというのはホント難しい・・・
なかなかの修行(^^;
カギとなるのは、
まずは、自分の気持ちに気づけるようになること、
そして、それを、
感じて、味わえるようになることだと考えます。
「自分の感情を自覚すること」
意外と難しいですが、
まずは、そこから始めたいと思います(^^;
今回も、
最後までお読みくださいまして、
有り難うございました。
次回は、
対人的能力を高めるための、
もう一つのポイント、
「共感力」について解説します(^^)