前回からの続き、
です。
「7つの習慣」は、人格主義という正しい原則に基づいた、
順序立った成熟へのアプローチですが、
7つを大きく分けると、
「依存」状態から「自立」への道が、第1~3の習慣(私的成功)。
「自立」から「相互依存」への道が、第4~6の習慣(公的成功)。
刃を研ぐ(磨き、向上させる)のが、第7の習慣。
となります。
プロセスとして、この順番が大切です。
よく、やってしまいがちなのですが、
「依存」状態から、一気に「相互依存」状態にはいけないんですね。
まず「自立」状態を経ないと、真の「相互依存」状態にはならない。
残念ながら、近道はない。
ケン・ウィルバーさんの成長段階説、
プレパーソナル→パーソナル→トランスパーソナル
で、一気にプレからトランスにいこうとするのが危ういのと、近いような気がします。
う~ん、甘くはないですね。
ちなみに、「自立」状態には、
「自己受容」や「心の土台づくり」といった要素も含まれるのではないかと考えます。
また、7つの習慣とは、「効果性」の習慣であると述べられています。
「効果性」とは、P/PCバランスという自然の法則に調和したパラダイムに基づいているとのこと。
次の「ガチョウと黄金の卵」というイソップ童話でたとえられています。
貧しい農夫が、飼っていたガチョウの巣の中に黄金の卵を発見しました。
一日一個ずつ産み落とされ、やがて農夫は大金持ちになったが、つい欲が出た。
腹の中の卵を全部一気に手に入れようとしたが、腹の中は空っぽだった。
そして、ガチョウは死んでしまった・・・
P(ガチョウの卵=目標達成・結果)と、PC(ガチョウの健康=目標達成能力・資源)
のバランスが大切だということですね。
たしかに、会社組織や家族でも大いに当てはまりますね。
(つい、卵ばかりを追い求めてしまいがちですが)
それから、
この本を最大限に活用するために、
2つのパラダイム転換が紹介されています。
ひとつめは、本棚にしまい込まず、近くに置いて、
何度でも読み返してほしいということ。
(すみません、私は何年も本棚に眠らせていました・・・)
ふたつめは、
パラダイムを、生徒から教師に転換する。
インサイド・アウトのアプローチをとり、
48時間以内に自分の勉強した内容をほかの人に分かち合うということ。
私は、48時間どころか、
最初に読んでから20年以上も、ほとんど分かち合っていないのが現状ですが。
遅ればせながら、今、やっているところです(^^;
アウトプットが前提だと、いいかげんなことはいえないので、
真剣に学びますよね。
こういったアウトプットの場があることに、感謝します。
皆さんも、一緒に、気軽に、アウトプットしていきましょうね。
次回も続きます。
いよいよ第一の習慣「主体的である」
の紹介です。
お読みいただき、有り難うございました。