闇を知る。
富良野Group公演『ノクターン』は、衝撃的な舞台でした。
80歳の倉本聰氏が、身を削りながら全身全霊で世の中に
問うた作品、まだ自分のなかで消化しきれていません。
思い出すあのシーン、このシーン、
あのせりふ・・・うまく言葉にできません・・・
始まりは、暗がりのなか遠くから声が聴こえてきました。
その後何度か、いいえ何度も暗転になりそれは
舞台転換の幕間ではなく、意図的なブラックアウト。
沈黙。
しばらくして、声だけが響いてくる。
または、しばしのサイレンス。
暗がりに独りぼっち・・・のコワさ、そして内側に向かっていく
強烈な集中と・・・
そして思い出した夜がほんとうに暗いってこと。
真っ黒な空に包まれるコワさを。
一昨年の冬の夜道、”森と風のがっこう”に
宿泊した夜、
小学6年生2人とスタッフのおっくんと犬のさんぽ。
雪と珊瑚と
この本の装丁に一目惚れ、紙の質感とか漂う気配が
いいな、と。この時私はとても疲れていて、やさしい本を
求めていました。
そして梨木香歩さんのこの本。
『雪と珊瑚と』
”雪”は”珊瑚”の子、
”珊瑚”は”雪”の母。
タイトルは、母娘の名前なんです。
と・・・ の後が気になるところ。
21歳の珊瑚は、生きていくために働かなければならない。
赤ちゃんの雪を預かってくれるところを探していた。
そして目にした張り紙。
「赤ちゃん、お預かりします。」
親の都合で高校を中退、愛情にも金銭的にも恵まれず
育った珊瑚が、その張り紙の出会いから生きる歓びを
教えてくれる人に出会い、生きる歓びを知っていく。
時々胸の奥が、くしゅくしゅ切なくなりながら、
とうとう最後の章になってしまいました。
美味しいものを少し残しているように、
読むのがもったいないな~・・・








