人生がうまくいかなくて
ツライんです
今日の小説
主人公は見習い魔術師スキーヴ。
「泥棒家業」に使う目的を隠したまま、魔法を学んでいたものの、ある日魔物を召喚中に殺し屋に襲われ、師匠が殺し屋と刺しちがえて死んでしまった。
しかも、召喚は成功し緑色の魔物が出現!
とまどう中、あれこれあって緑色の魔物の弟子として生きることになってしまう。
おとぼけコンビが大活躍の爆笑シリーズ
ユーモアたっぷりで軽く読める表現であるにも関わらず、
異世界ならではの世界の違い、
価値観の違いからうまれる世界の違い、
経済、
主人公の成長など、
たくさんの読み応え要素が入っている長期シリーズ。
長期シリーズとはいえ、ちゃんと一話ごとに終わっているから安心して手をつけることが可能。
ファンタジーとは思えないリアルでシビアな展開にハマる。
★実は、この人生相談シリーズの生みの親
「漫画」ではなく、「小説」なのでご注意を。
本書の元ネタのため紹介してみた。
海外小説でよくある
「冒頭ページにある聖書や童謡、名言からの引用」という手法を各章で行っている。
各章に合わせたひとことが冒頭に添えられていて、巻末に解説がある。
大統領になったドナルド・トランプ氏が1994年と2005年の巻に登場していることにも分かる通り、人選が秀逸。
しかも、本人が言いそうなことを場面に合わせて著者が考えたひとことになっていることが余計に笑える。
当時の私は、巻末の解説をドキドキ・ワクワクしながら読んだ。
今日の相談員
オゥズ
緑の鱗に覆われた人の形をした生物。
人類から見れば化け物でしかないが、実は、別の世界から来た異次元人。
魔術と科学が発達した高度な次元から来たインテリ野郎。
魔法を封じられてしまったため、仕方なく主人公スキーヴを弟子にする。
「親方」という表現がぴったりの性格。
本書が進むにつれ、どんどん見え方が変わってくることも魅力。