貧困をなくしたい
法に触れる手段でしか生計を立てられいようなそんな人を助けたい
それが、私の目標です。
と13歳マリカは言いました。
漫画BADON (オノ・ナツメ)のあるシーン。
お金持ちの子マリカは、自分がなくしたいと思っている貧困層街に触れて変わっていくのでした。
★
漫画ではこんな風に変わっていくけれど、だいたいこんなことを言う人は、
数字と理論と本に書いてあることだけで論じて、リアルに触れないよなー
と人生で感じてきた。
「変えたいんです」って言いたいだけ
とか
世間が喜びそうなアイデアを言いたいだけ
とか
「児童養護施設について勉強しているんです」という大学生に
「私、児童養護施設出身で、まあまあ楽しかったよ!」と懐かしくて語りだしたら相手が無表情になったことは今でも苦々しい。
リアルなことを言うと無表情になって、遮断して「不幸」という「穢れ」に触れないようにするからすぐ分かる。
すぐに「かわいそう」と自分と切り離す。
かわいそうだったんですね
いや、そんなこと話してねぇ
数字ではそんなこと出ていません。
本にはそんなことを書いていません。
みたいなことを言われたこともあった。
ーだから、どうして歪めようとするの?
誰しも、自分の成長に夢中になる世界を作ってこんな人を一人でも減らしたい。
ずっとそう思ってきた。
自分に夢中になっていたら、「かわいそう」なんて言う暇なくなるからだ。
そんな大学生がそのまま上に行っていると思うと恐怖を禁じえない。
リアルを知っている人はそんな顔はしない。
施設で実習に来ていた学生達は、最初こそそんな「かわいそう顔」をしているのに、
最後にはいろいろ疲れて壊れて、「なんか思ってたのと違う。普通の子供だった。いや、普通の子供より元気だった」と帰っていくのは爽快だった。
お金にも才能にも恵まれていると、理解できない苦しみが増える。
お金にも才能にも恵まれていると、安全なことしか見ようとしなくなる。
どんな風に受け取っていいか分かりません。
って、普通に聞けばええやん。
理解できなくてもいいから、自分が学ぼうとしている世界のリアルを見る勇気を持ってほしい。
そして、そんな勇気を持てるようになる「遊び」を提供しようと今日も奮闘している。