Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 ! -2ページ目

Let's Go Steady――Jポップス黄金時代 !

Jポップスの黄金時代は80年代から始まった。

そんな時代を活写した幻の音楽雑誌『MUSIC STEADY』をネットで再現します。

2月28日(土)、3月1日(日)は「東京高円寺・JIROKICHI リクオ with HOBO HOUSE BAND スペシャル・ワンマン!!」(1日は怒髪天の増子直純がゲスト)を“配信”で見る。本来は現地で見たかったが、既に予定があり、配信になってしまった。時間差で2日間のライブを体験したが、この高円寺「JIROKICHI」 での“2Days”は必見である。この場所でなければ体験できない歌がある。“day1”は3月3日(火)、“day2”は4日(水)、ともに23時まで、以下の「JIROKICHI」のYoutubeチャンネルで視聴できる。

上記のアーカイブ視聴期間、急遽、3月8日(日)までの延長が決定! しかも、後売りチケット(投げ銭)購入者への特典として、購入値段に応じて、ライブ音源を最大5曲プレゼントするという。詳細は以下を参照ください。

 

 

 

 


https://www.youtube.com/watch?v=Ctpr_p0gR8c

 

 


https://www.youtube.com/watch?v=x_XL5X-B8eQ

 

 


JIROKICHIオンラインショップにて『後売りチケット』を販売している。

 




リクオのXにはセットリストが公開されている。リクオが“MCを少なめにしたら、曲数こんな出来るんか”――と、いう通り、リクオ with HOBO HOUSE BANDの名曲達をたんまりと聞くことができる。今回の「JIROKICHI」の2Daysは リクオ(Vo、Kb) 、 寺岡信芳(B)、 真城めぐみ(Cho)、高木克(G)、小宮山純平(Dr)、宮下広輔(Pedal steel guitar)という久しぶりのフルメンバー。高木克は事故による負傷から回復、本2026年2月6日(金)〜8日(日)名古屋「TOKUZO(得三)」で開催された「リクオ・プレゼンツ~TOKUZO HOBO CONNECTION 3days」の中日、7日(土)にリクオ with HOBO HOUSE BANDとして出演したのに続き、本格的な復帰になる。


https://x.com/Rikuo_office/status/2028430124937597150

 

 



両日とも見どころ、聞きどころは多いが、予め、“久しぶりにやる曲やあまり演奏しない曲をやる”(「空と祈り」<2003 年『MELLOW BLUE』>、「モンクス・ドリーム」<2014年『HOBO HOUSE』>、「満員電車」<2019年『グラデーション・ワールド』>など)と告げた通り、高濃度でリクオ with HOBO HOUSE BANDの世界を堪能できる。高揚と抑揚か。彼らの歌と演奏に向き合う。「犬笛」や「雨垂れ」、「晩年ロック」、「ファンファーレが聴こえる」などの“新曲”を含め、曲の新旧問わず、いまという状況に共振する。変に声高になることなく、時代を指し示す。“沈黙は金”ではなく、その音楽が語る。芳醇なグルーブに抱かれ、大切なメッセージが放たれるのだ。その歌を聞くことで、いろんなことが見えてくる。答えは風に舞っているが、何かを見つけるヒントになるだろう。

 

改めて新曲「犬笛」を聞くと、分断や偏見の中、SNSの弾圧や圧力など、そんな状況が歌われる。リクオは“殺伐とした世の中に取り込まれたくない”と語る。そして“俺のソフトな発言にもくそリプが来る”というようなことを苦笑まみれに話していたが、いまという時代に彼のような音楽家がいることを誇りに思うべきだろう。だからこそ、もっと、たくさんの人に聞いてもらいたい。


2日目のゲストの怒髪天の増子直純も強烈だった。リクオや真城が「満月の夕」(ソウルフラワーユニオン)をしっとりと歌い終わった後に登場。増子と上原子友康がテイチクのレーベルメイト、演歌歌手・真田ナオキに提供した「一匹狼のブルース」をかまし、続けて松山千春の「長い旅」、憂歌団の「嫌んなった」、アナーキーの「3・3・3」、怒髪天の「オトナノススメ」を畳みかける。いい意味で浮きつつ、嵌る。持つべきものは友か、連れか。増子はアンコールの「いい事ばかりはありゃしない(RCサクセション)」、「永遠のロックンロール」にも参加。盛り上げ、しっかりと爪痕を残す(芸人か!?)。

「グラデーション・ワールド」や「オマージュ ブルーハーツが聴こえる」、「永遠のロックンロール」、「リアル」など、“アンセム”ともいうべき曲も漏れなく披露されている。感涙ものだろう。一際、心に刺さったのが、2日間に渡って、ニック・ロウが書いた「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding)」が歌い、演奏されたこと。数週間前に下北沢で行われた、フジロックのMCやアクシデンツなどの活躍でお馴染みのプロデューサー、DJのスマイリー原島さんの東京での贈る会で配られたポストカードには「PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING」というメッセージが書かれていた。


リクオとスマイリー原島は旧知の仲、リクオはスマイリーのラジオ番組や彼が司会するライブイベントにも度々、出演していたという。リクオのXに彼と最後に会った日のことが綴られていた。そのことと、「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding)」を歌ったことに関係あるかわからないが、偶然にしても必然のような気がする。まさに見習うべきアティチュードがその曲にはある。

https://x.com/Rikuo_office/status/2010631278228582627

 

 

 

「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding)」にこじつけるが、新曲「ファンファーレが聴こえる」で歌われる“OK”や“Let’s Go”には、“大丈夫!”と肩を揉み、“行ってこい!”と背中を押すメッセージにも聞こえる。心と身体が熱くなり、込み上げてくるものがある。


あとは配信を見ていただき、楽しみ、そして考えてもらえればと思う。平日で慌ただしいかと思うが、まだ、ぎりぎり間に合う。何とか、時間を作って、見るべきだ。余計なお世話かもしれないが、その際は「後売りチケット」を購入して、インデペンデントでオルタナティブなミュージシャンやライブハウスの活動を応援してもらいたい。

▲(写真左から)米内山尚人(G、マニピュレーター)、

松永俊弥(Dr)、窪田晴男(G)、サエキけんぞう(Vo)、

バカボン鈴木(B)

 

金曜日の夜に六本木を背景にして聞く「六本木島」は格別だ。“華金”か。先週、2月27日(金)はパール兄弟の初の「ビルボードライブ東京」公演(1st)を堪能させてもらった。

 

この日はバカボン鈴木の流麗で幽玄なチャップマン・スティック講座(!)を始め、窪田晴男の原音再生の遥か上を行く想像力豊かで時代を更新するギター、松永俊弥の8から16まで、自由自在に使いこなしつつ正確無比にして情感の籠るドラムス、サエキけんぞうの過去・現在・未来の風景を鮮やかに切り取るポエトリーと変幻自在、唯一無二のヴォーカル、そして“甥っ子”の米内山尚人がパール兄弟をサポートとして卓越した技術で彩る――パール兄弟が超絶技巧派集団であることを改めて再確認。場所が六本木だけにかつて兵どもがその技を競った「六本木ピットイン」の“天下一武道会”(「カクトウギ・セッション」なんていうのもあった!)が過る。サエキによると1986年にパール兄弟+リーマンズで「六本木ピットイン」に出演したらしい。

 

 

 

超絶な技術と高度な理論を装備し、メッセージとノイズに身を固め、パール兄弟は、時空を超えた未来の“シティポップ”(都市の音楽)を奏でる。この日、心持ちクロスオーヴァ―/フュージョン寄りに聞こえてしまうのは「六本木ピットイン」を想起したからだろうか。「TRON岬」や「快楽の季節」、「バカ野郎は愛の言葉」など、お馴染みの曲から「RUN-NEWバックステージ」や「夜間押しボタン式」、「穴(ポン・ポポン・ポン」など、新しい曲まで、それらの曲達は、この街の風景と心象に嵌る。パール兄弟と“東京ミッドタウン”(住所は港区赤坂、最寄り駅は六本木)にある「ビルボードライブ東京」という取り合わせに違和感を抱く方もいたみたいだが、実際、その歌と演奏を体験すると、違和感がない。むしろパール兄弟とビルボードライブとの親和性に気づくだろう。

 

ロックンロールやポップス、クロスオーヴァ―/フュージョン、カントリー、アカペラ、パンク/ニューウェイブ、テクノ、サイバーパンク‥‥など、様々な意匠を凝らしながらもパール兄弟独自の世界を形成する。常日頃、あれもこれもの盛沢山の2時間超えのステージに慣れていると、物足りないかもしれないが、各ステージ70分という制限時間の中で繰り広げられた“六本木紀行”、もしくは“六本木逍遥”はこの日、この場所ならではのもの。時間を積み重ね、成熟したことがそんな“大人の遊び”を可能にしているのではないか。

 

 

この日は10月3日(土)の東京・渋谷「LINE CUBE SHIBUYA」(渋谷公会堂)の“デビュー40周年記念ライブ”も発表された。同公演には⼿塚眞(舞台総覧)、リーマンズ(ラッキィ池⽥、かとうけんそう、中嶋勇⼆、他)、⾹瑠⿎ (‥‥and more!)など、盟友が多数、駆け付けるという。2024 年にスタートした「ROAD to KINGDOM 〜目指せ、渋公3か年プロジェクト~」が完結に近づきつつある。パール兄弟の王国は近い。彼らの“キングダム”が生まれる。その瞬間に立ち合わなければいけない!

 

 

 

パール兄弟デビュー40周年記念ライブ、10/3(⼟)LINE CUBE SHIBUYAで開催決定!

⼿塚眞、リーマンズ…パール兄弟を⽀えた往年の仲間たちが⼤集合!

 

https://www.pearlbrothers.jp/news/pearl_is_future_2026/

 

 

 

 

昨日、2月19日(木)は目黒区民ギャラリーで開催されている「井出靖が収集した日本のテクノポップ、ニューウェイヴのポスター、チラシ展 -1978年から1986年まで-」に伺う。会場にはYMOを始め、細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一、立花ハジメ、戸川純、大村憲司、サンディー&サンセッツ、シーナ&ロケッツなど、アルファレコード、YENレーベルの仲間、ヒカシュー、プラスティックス、P-MODELなど、テクノ御三家、ムーンライダーズ、ジューシーフルーツ、近田春夫、PINK‥‥などの貴重でいて珍しいポスター達が綺羅星の如く、展示される。毎度のことながら、よくぞ、これだけのものをコレクションして、それをテーマやコンセプトに基づき、まとめあげたものだと感心してしまう。膨大な作品を取捨選択して、それを会場の限られた壁に展示するという作業は当然だが、簡単なことではない。

 

“テクノポップ、ニューウェイヴのポスター、チラシ展”とタイトルされているが、1960年7月19日に東京で生まれ、東京に育ち、実際に見て、聞いて、体験した井出靖の“1978年から1986年までのNEW WAVE”が提示される。その手際の鮮やかさと同時に困難を乗り越え、成し遂げようとする意志に改めて敬意を表したい。誰もができることではないだろう。井出靖だからこそ、できたことだ。

 

“NEW WAVE”を改めて目の当たりにする。私自身も井出と同じく、東京に生まれ、東京に育ち、彼とは年齢もそう離れていない。同じ現場に居合わせたこともある。このところ、1980年前後の東京の風景を思い起こすことがある。実際、会場にはかつて見に行ったライブやイベントのポスターやチラシなども展示されていた。だからと言って、ノスタルジーに浸るものではない。むしろ、懐かしさよりも新たな発見と衝撃か。“NEW WAVE”は“新しい波”となって、心と身体に押し寄せてくる。

 

 

3月27日(金)には日本初のストリートムーブメント“東京ロッカーズ”を「アイデン&ティティ」の監督・田口トモロヲと脚本家・宮藤官九郎が再タッグを組み、青春音楽映画(!?)として完成させた『ストリート・キングダム  自分の音を鳴らせ。』(原作は東京ロッカーズのカメラマン兼マネージャーとして活躍した写真家・地引雄一の自伝的エッセイ「ストリート・キングダム」)も公開される。

 

この会場にはリザードやフリクションなどのポスターも展示される。同作品はいい意味で浮いている。その対比に目が眩む。極彩色と漆黒のハーモニーとグラデーションか。それらが深み与え、リアルを刻む。それにしても水と油のようなバンド達をごっちゃまぜにして日比谷野音で“フェス”をした内田裕也はやっぱり、すごい。

 

 

井出によると初日から多くの方が詰めかけているという。リアル世代だけでなく、若い世代も多いそうだ。むしろ、新世代の方にこそ、見ていただきたい。2月22日(日)には14時から同所でFLESHや東京ブラボーなど、当事者として現場にいた高木完とのトークイベントもある。

 

勿論、図録も必見である。是非、この機会に買い求めていただきたいもの。“感じ”て“考え”て、欲しい。

 

 

改めて見どころの多い展覧会だが、私的には忌野清志郎と坂本龍一の“ルージュマジック”関連のポスター群が圧巻だった。正確なサイズは現地にて確認いただきたいが、体感的には畳一畳はあろうかという大きなポスターである。元々のビジュアルも眩しいが、その迫力は図抜けている。これは現場で体験していただくしかない。“い・け・な・い”なんて言っている場合ではない。“い・き・た・い”だろう。改めて牧村憲一解説員の話も聞きたくなるもの。こんな物をさりげなく展示する井出さんの胆力には恐れ入る。何度も言うが、頭が下がる。

 

▲こんな感じの写真の大判サイズ

のポスター3枚も展示されている

 

高木完と井出靖のトークショーのご案内は以下になる。

井出靖が収集した日本のテクノポップ、ニューウェイヴのポスター展 -1978年から1986年まで-

高木完と井出靖でトークショーを以下の時間で開催される。 

 

日時:2月22日日曜日

場所:目黒区美術館区民ギャラリー

時間:14時から14時40分(くらい)

料金:展覧会の入場料1,000円で、別途はかかりません。

 

https://x.com/yasushiide/status/2018891601595252800

 

 

 

公式図録

https://grandgallerystore.com/items/6975cbabc2c7e2b3d8a014b4

 

 

 

井出靖が収集した日本のテクノポップ、ニューウェイヴのポスター、チラシ展 -1978年から1986年まで-

 

2026年2月18日(水)-  2026年2月23日(月・祝)

目黒区美術館区民ギャラリー 目黒区目黒2-4-36

開館時間 午前11時-午後6時 (最終日は午後4時まで)

入場料 1,000円

*駐車場はございませんので近隣の有料駐車場をご利用ください。

お問合せ Grand Gallery 03-6407-0750 https://grandgallerystore.com

 

 

主催 井出 靖

 

https://x.com/yasushiide/status/2015906255760720015

 

 

 

【NEWS!!】展覧会開幕記念!何と奇跡のアーカイヴ公開!観たら是非目黒区美術館へ!#DOMMUNE JAPANESE MUSIC POSTER SCRAP-NEWWAVE & VINTAGE REGGAE POSTER SCRAP-DUB発刊記念SP<Chepter4>●出演:井出靖,宇川直宏,Don Letts,屋敷豪太,安部英知,高木完,田中知之,門井隆盛

 

https://x.com/DOMMUNE/status/2024639777098863097