toitoitoiとは、ご縁かな。昨年11月に急逝した日本版“SXSW”『TOKYO BOOT UP!』の主宰、渡邉憲一さんの、3月に東京で開催された「ケンさんを偲ぶ会」で、ライブを見させてもらい、帰り際にサンプル盤をいただいた。紹介しようと思っていたが、雑事にかまけ、ワンマンライブ当日になってしまった。誠に申し訳ない。
偲ぶ会では、渡邉に所縁のアーティストも多数、参加したが、toitoitoiも出演。岸川まき(Vocal、Synthesizer、Melodica)とムラコシ(Guitars、Melodica)の千葉県出身の2人組ロックバンド。当日はアコースティック・ギターにヴォーカルというネイキッドなスタイルでの演奏ながらヴォーカルとギターの威力と迫力に圧倒される。もっとも会場に比して、音が大き過ぎるというきらいもあったが、生硬さとまなざしの直截さに気おされながらも引き付けられるものがあった。
いただいたサンプルは昨2017年9月にリリースされた4枚目のフル・アルバム『きかざる』だったが、音と歌の広がりと、その変幻自在さに驚く。いわゆるギター弾き語り系女子をイメージしていただけに、いい意味で裏切られる。鋭角的で切れ味のあるギター、想像力豊かなサウンド・デザイン、そして、その音の海を揺蕩いながらも時には心と身体を抉る、様々な表情をみせる歌は、ケイト・ブッシュやビョークを彷彿させる。歌そのものも歌い上げるものからトーキングブルース、フォークロア、ラップまで、音楽的な奥行を感じさせる。ラップなどは最近のものというより、渡邉が好きで、実際、交流もあったトム・トム・クラブを思い出したりもする。いわゆるJポップ由来の男女デュオでないところが、流石、渡邉が見出した秘蔵っ子だ。
本日のライブ、前売りは「2枚綴りペアチケットのみ販売」と、ライブに関しても挑戦的である。友達を連れてくるなど、まるでねずみ講(失礼!)だが、HPの特設ページでは「2018/4/13(金) TSUTAYA O-WESTでのワンマンライブ『対峙SP』に、あなたの大切な人を誘おう!」と、大切な人に自らの推薦曲を聞かせて、誘って欲しいとしている。ライブ・パフォーマンスも様々な趣向を凝らすtoitoitoiのこと、誘われた人達は驚くことだろう。当日券は直接、会場へ問い合わせて欲しい。きっと、素敵な時間が過ごせるだろう。渡邉の音楽に対する耳や目を信じてもらいたいのだ。
「toitoitoi ワンマンライブ『対峙 SP』 」
会場:TSUTAYA O-WEST
公演日:2018年4月13日(金)開場 18:22/開演 19:22
チケット:前売 ¥5,000(2枚綴りペアチケットのみ)/D別
渋谷TSUTAYA O-WEST 03-5784-7088
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