やんわり桃話もあるよ!な、『婚期逃したら婿が来た』の本編?に入らなかった小ネタを少々。
1.抱き締めてキスをされてその後
「キョーコさん……あなたに触っても、いいですか?」
「……いい、よ」
別に、初めてなわけじゃない。だけど慣れてるわけでもなくて、伸ばされる敦賀くんの手に緊張する。
少し震えながら、私の胸に触れる敦賀くん。シャツ越しのそこを確かめるように探って、敦賀くんは頬を寄せた。
「キョーコさん……やわらかい……」
ささやかな谷間に、鼻先を埋める。くんっとかぐ仕草に羞恥が襲った。だけど敦賀くんはうっとりとして、呟いた。
「キョーコさん、いい匂い……」
「敦賀くん……」
軽く吸われる痛みに、思わず敦賀くんの頭を抱き込んだ。
<強制終了>
でも続いても、私この蓮には下手蓮!要素があると思うので(誠実の証明による)、たぶん最後まではしない。と言うか式を先に挙げたがる、蓮がきっと(笑)
2.もし料理を代わっていたら、そのいち
「よかったら、私がご飯作るよ」
「すみません……俺、あまり家事が上手くなくて」
「ううん、いいのよ。私家事とか得意だし!凝りすぎて、今までの彼氏には散々引かれちゃって、フラれたけどね」
言ってから、あっと思った。一応、私を慕ってくれている(思い込みというか刷り込みみたいなものだと思うけど)敦賀くんに、元彼の話なんてすべきではなかったかもしれない。
そう考えるのも、なんだか自意識過剰に思えて、こっそりと敦賀くんの顔を伺った。
「そうだったんですか?見る目が無かったんですね、そいつら」
敦賀くんは少し怒ったように言った。それから、私の顔を覗き込むようにして、微笑んだ。
「俺は、どんなキョーコさんも好きですから。知らないところもきっと、絶対、好きになります。だからキョーコさんは、キョーコさんらしくいてください」
その言葉が嬉しくて、うっかりゆるゆるに緩みそうになった顔を引き締めるべく、私は食材を探すフリをしてそっぽを向いた。
<蓮にこれ言わせたかったなーっていうだけの話>
3.もし料理を代わっていたら、そのに
「じゃあ、私が作るよ。ちゃっちゃと作るから、待ってて」
「はい!」
元気よく返事をした敦賀くんは、キッチンから去る気配がない。首を傾げていたら、差し出された白い布。
「スーツのままだと汚れてしまいますから、これをどうぞ!」
広げると、フリルの可愛いエプロンだった。明らかに女物なのに、なんであるんだろう。
「あ、ありがとう」
ぶっ飛んだ理由が返ってきそうだから、深くは追及しないでおく。エプロンを付けて、さて何があるかしらと冷蔵庫を開けようとした。
の、だけど。背後から感じる視線に動きを止めた。そっと振り返ると、敦賀くんが後ろに立って私を見てる。
「な、なに?使っちゃいけないものとかある?」
「いえ、キョーコさんの好きに使ってください」
「ありがとう……リビングで待ってていいよ?」
「キョーコさんを見ていたいので、ここにいます」
「え」
「その……エプロン。奥さんみたいでいいなぁ…って。ドキドキします」
照れっと頭を掻く敦賀くん。急に、エプロン姿が恥ずかしくなってくる。
「ひ、火を使ったり危ないんだから!あっち行ってて!」
「え……でも、」
「あっち行って!」
「……はい」
敦賀くんはしょんぼりしてリビングに消えていった。それを確認してから、私は冷蔵庫に寄りかかった。
「……相手は10も年下なのよ、キョーコ!」
ドキドキと鳴る心臓が、なんだか悔しかった。
<エプロンにドキドキする蓮とそんな蓮にドキドキしちゃったキョーコ>
4.もしも料理を代わっていたら、で元々書こうとしていたもの
「奥さんみたいで、いいなぁ…って……」
後ろから、ぎゅっと抱き締められる。
「ちょ、敦賀くん!」
「キョーコさん、お願い……俺と結婚してください」
うなじに口付けられる。ひくっと跳ねた体を押さえつけるように、敦賀くんの腕の力が増した。ぴたりと密着した分だけ、敦賀くんの体を強く感じて…私は動けなくなってしまった。
「キョーコさん……」
熱い吐息が首筋に落とされる。私は腰に巻き付いた敦賀くんの腕を掴んで、目を瞑った。
「キョーコさん…どうしよう……」
「へっ」
微かに震えた声で呼ばれて、変な声が出た。目を開けて首を傾ければ、敦賀くんは困ったような顔で私を見ていた。
一体何が…。
その答えは、私のおしりの辺りに押し付けられたモノにあると、私はすぐに気づいた。
「つっ、つつつ敦賀くん!?」
「キョーコさん……」
瞳を潤ませ、頬を紅潮させる敦賀くんは、とてつもない色気を放っていた。だんだん硬度を増していくそれに、私は唾を飲んだ。
<強制終了その2>
この蓮は夜は不得手なつもりです。経験が無いから。
キョーコの方が経験値があるかも。
キョーコの手で開花(?)していく蓮とか楽しいよねっていう。
お粗末様でした!