母の面会に行った。
母のいる施設は高齢者用の避難所に指定されているから、
最初から避難していることになり、何の心配もない。
それよりは自分ん家の方がよほど心配なのだが。
土曜日にまた来るね、と言ってしまったことを悔みつつ、
ザンザン降りの中を行った。
施設は、何がしたかったらこうなったのかな、と訝しく感じるほど
重厚な造りで庇も深く、中に入ると外が遠く感じる。
母のように、白内障と緑内障に加えて見たものの情報処理装置たる頭脳も
弱った人には外の景色も見えにくいし、もちろん音は入って来ない。
ゆえに、数十年に一度あるかどうかというこの激烈な雨に
母は気付いていなかった。
音のせぬ雨の景色を臨む窓ぎわに座って、どれ程の荒天か
話して聞かせていたら、
「そうゆうたら、ここも、朝は、雨が降ってて…」
と言い出して、どう続くのかと思っていたら、
「…降ってたけど、よう晴れてた。」
と、ナゾ過ぎる展開を見せたなり、唐突に母の話は終わるのだった。
私の住む市の土砂災害警戒は、先ほど、2日半ぶりに解除されたが、
まだまだ雨が上がる気配はない。
雨が上がってすらそんなに急に山が乾くわけでなし、
こんなので解除して大丈夫なのかと思う。
それにしても、あんな豪雨があんなに続くのも、豪雨後も全然雨が終わらないのも
生まれて半世紀以上経つが、初めてだ。数十年に一度あるかどうかの雨、
というのは控え目な表現かも知れぬ。
よく空の水が枯れないものだと感心したいようにも思うが、
怖いのはもうやめにしてくれないと困る。
追記:
と、思ったのもつかの間、また大雨警報が出た。
土砂災害警戒も絶対しといた方がいいな。