舐めてはいけない:BGM | zuzu's room ズーズーズルーム

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近所にスターバックスができて、お気に入りだった珈琲店がジタバタし、
メニューの削減に加えて営業時間を短縮してしまった。
積極的に頑張るのでなく、自衛を戦略としたのである。


メニューが減ったのも閉店時間が早くなったのも私には痛手だが、
しばらくすると地域のスタバ熱が落ち着き、
自衛戦略でなんとか持ちこたえられそうに見えた。


するとそこに、関西では聞いたこともないが大手の香り漂う
新しいカフェが進出してきた。
このカフェは晩飯利用にも耐えるフードを揃え、店内で作るスイーツも
充実とあって、スターバックスもあたふたする始末であるから、
元からある珈琲店は、今や死にかけだ。


今もその珈琲店に座っているが、私以外に客なし。
そう思っていたら、奥の喫煙席に何人かいるらしいと気付いた。
なるほどスターバックスも新カフェも全席禁煙だから
喫煙客から珍重されるのだろうが、生き残るに十分かどうかは心もとない。


私はスタバの雰囲気は好きだが、コーヒーは苦手だ。
スイーツは好きなのもあるがフードはまったく口に合わない。
新カフェは、フードもコーヒーも美味しいと思うが雰囲気が好みでない。
だから、雰囲気が好きでコーヒーがとても美味な
元からある方の珈琲店がなくなると困る。大変困る。


コーヒーチケットだって買ってこの珈琲店を応援する私だが、
ジタバタし始めてからのこの店には致命的にイヤなことがある。
BGMだ。


以前はこの店以外では聞いたこともないイージーリスニング系を
2、3曲、開店時から10年ほどの長きにわたってエンドレスに流しており、
(BGMなんとかならんかな。)
とは思っていたものの、知らないつまらない曲であるために
かろうじて聞き流せた。


新カフェができてから初めてこの珈琲店に行ったら、
これがクラシックに変わっていた。
なんだったかもう忘れたが、非常によく知られた、しかも
2分ほどで終わる短い曲で、この2分を無限循環させているのである。
もっと悪いことには、ボリュームが大きすぎた。
本を読もうとしていたが、知りつくし過ぎた1曲が終わるやいなや
間髪入れず再び、三たび、四たびと始まり続ける無神経さに
読書どころでない気分となり、耐えきれずに店を出た。
拷問だ。
耳テロリズムであった。


しばらくして、おそるおそる入店したら、曲数が2、3に増えて、
ボリュームも小さくなっていたのでホッとした。


それで、本日だが。
一応店側も試行錯誤しているのかなんだか知らないが、
また曲が変わっている。
しかもまた1曲になっている。
チャイコフスキーの花のワルツである。
ボリュームが小さいのが救いだが、この1曲が永久に繰り返されるのが
苦しくて苦しくて、せっかくの美味しいコーヒーで落ち着くどころか、
イイィーーーーッ!!!
となってきた。


せめて2曲あれば。
今終わったと同じ曲が一瞬もおかずに再開されるのでなければ
我慢できるのだが。
永久に同じ1曲を再生し続けるのはどうやるのか知らないが、
わざわざそういうことをするよりも、くるみ割り人形のCDを買ってきて、
その1枚を無限再生した方が簡単ではないかと思えてならぬ。


今考えると、昔流れていたイージーリスニングは終わりがなかった。
もしかすると終わりと始まりのないループ状のBGM専用曲
1曲だったのかも知れない。
聞き流せるつまらなさと終わらない構造で、1曲しかなくても
神経を逆撫でしない仕組みになっていたのではなかろうか。


いずれにしても、そうまでして流さないといけないものだろうか、
BGMとは。
そういえば、かかりつけ医のとこでは、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークを
終わるのに必要な最後の数小節を抜かして冒頭に返っていく仕組みで無限ループ化し、
1日に数千ループ流している。
私がいる間だけでも数百ループは聞かされるから、毎回
曲のスイッチ切ってもらえまへんか曲のスイッチッ!!
と受付のお姉ちゃんの胸倉をつかんで暴れそうになる。
どうやったらこんなに音楽に対して無神経になれるのか。
しかも流している側は、客やら患者やらに和やかな気分を味わわせる
ためにやっているはずなのだから私の理解の外だ。
私がおかしいのだろうか。


つぶれて欲しくないし、コーヒーチケットもあるが、
残念ながらしばらくこの珈琲店には来ないかも知れない私だ。
BGMは侮ってはいけない。