また悪くなった。
今年に入って調子が良くて、よく笑ってくれるし
ほんの一瞬、昔の母の口調が出たり、
曲がりなりにも会話が続けられたり、
いいことが一杯あったのに、何の前触れもなく
茫然自失の人に戻ってしまった。
長らく認知症の母の世話をしてきたが、
症状のひどいときの会話のしかたは
どうしてもマスターできない。
理解力の欠如のせいだけでなく、強情で意地悪な部分が
パワーアップして前面に押し出されるので
まずこちらの話をまともに受け取らない。
昨日は、今日は何月何日かと聞いたら、
「細かいことは知らないが、12月なのは知ってる。」
という。
この頃はいつでも12月と答えるのだ。
他の人のことは知らないが、母は必ずこのような
゛最重要事は把握しているが、かといって全てを分かっているほど明晰だと
豪語するほどバカではない私だ゛
という言い方をする。
ゼンゼン間違ってるのだが。
どうして12月だと思うか尋ねただけで、
強情スイッチが入ってしまった。
答えない。
では、こちらから質問していくぞ。
—外見てごらん、お日様が燦々と照って暑そうに見えない?
「見えない。」
—木の葉っぱが青々してるよ?
「青々なんかしてない。」
—あのへん見てごらん、緑の葉っぱが繁ってるよ。
「12月でもあのぐらい繁ってる。」
—私の服見て。半袖で、裸足やけど?12月にこんな格好するかな?
「日によってはする。」
あ~そーでっか。
あきらめた。
バアサン、もう正解などどうでもよく、娘が12月じゃないと
思わせようとしているらしいのが気に入らなくて、
何がなんでも12月を引っ込めてなるものか!!
ってことになっているようだ。
しかし、
ですよねー、12月ですよねー、そーですよまったく。
とかいうわけにも行かず。
次回はさっさと、5月じゃ、てかもう6月じゃ。
って言ってしまおうと思う。
さて、どうなるか。