PM2.5が問題になってから一切の洗濯物は
部屋干ししている筆者である。
筆者が物干し部屋にしているリビングは西南西を向いていて、
午後になったら窓の外に干そうが内側に干そうが
強烈な日射力にさほど変わりもなく良く乾く。
そういうわけで、先日室内で乾燥を終了した洗濯物を
片付けようとしていたときのことである。
たたもうとしたタオルの上にアリがいる。
筆者のアパートメントは2階にあり、
窓も締め切ってあるのになぜここにアリが??
疑問には思ったものの、つまんで窓を開けて投下し、
帰って来たら、もう1匹いる。
いや、それまでどうして目に入らなかったのか、気づいてみれば
裏にも2,3匹くっついており、
他のタオルにもアリがまあまあたかっている。
は?なんやこれ、どういうこっちゃコラ?!
上品とは言えぬ疑問文を声に出す筆者。
改めてすべての洗濯物および、その位置から窓までの絨毯の上を
検査したが、アリがたかっているのはタオルだけである。
しかも。
青やら紫のタオルにはほとんどいず、白とベージュのタオルにだけ
アリはいるのである。
もちろん、筆者のタオルは甘いとかおいしいとかの味はついていない。
しかも洗濯したてで、他の汚れについても何もついているはずがない。
それに、他の同条件で洗濯し、物干しに吊るされたぱんつやらTシャツやら
に比してアリをより喜ばせる理由などないはずである。
しかし、とにかくアリを退治なければならぬ。
他の人はどうしているか知らないが、筆者のアリ退治は
コロコロにくっつけて、まだシートに粘着力があるうちに切り取って
二つ折りにし、くっついて動けないけど死んでいないアリが
絶対に出てこられないようにする、というものである。
実家では部屋でアリが行列するのは珍しくなかったので
そのようにして退治ていたが、ここに越して来てからは初めてのことだ。
しかも、タオルに・・・・・・・
しかも、ベージュのが特に・・・・・・・
そう考えながらアリゴロシを進めていくうち、分かった。
分かったと思う。
本日のこれらのアリは食べ物を探してここに来たのではなく、
引越し先を探してここにたどり着いたのである。
そして、地面、つまり砂地に近い色のタオルを見つけて、
これから巣を作ろうとしていた矢先では・・・・。
と思って、最もたかられていたタオルをよく観察したら、
穴が開いていて、繊維くずが付着していた。
ま、いくらなんでももうちょっとしたらさすがに気づいて
諦めていたのかもしれないが、
それにしたって1匹や2匹ならまだしも、大真面目で隊列を組んで
力を合わせ、ここまでタオルを掘り進むとはアホである。
気持ち悪いからこのタオルと他の薄い色のタオルは
もう一度洗濯カゴへ入れた。
面倒かけやがって、チッ。
と憎むと同時に、ちょっとおもしろかった。
しかし、タオルから窓までの1mほどの距離で
まったくアリを見つけられなかったのが不思議である。
もしかすると、始めもっといたアリがだんだん
「あれって砂じゃないんじゃね?」
って気づき始めて来るのをやめて行き、隊列の後ろの方が
なくなっていたのかも知れぬ。
つまり、アリにもよりアホなアリとちょっとは賢いアリがいる
というわけかも知れぬ、というところまで研究が進んだのであった。
