昨日は半年に一回の老母の大学病院受診日。
10年以上前に手術して以来ずっと半年に一回通っているが、
はっきり言って今となっては受診の意味は全くない。
近所の病院に毎月通院しているし、
心不全で死にかけた時ですら近所の病院で
生き返ったし、大学病院で手術を担当した医者は
とうの昔にいなくなっているし、
そこから度々担当医が変更になって
今では何人目かも覚えていないほどで、
最新の担当医については顔もよく覚えていない始末である
ところへ持ってきて、あまつさえ昨日は代診であった。
ここにつながっているべき理由があるとすれば、
手術の必要性が生じたときのためぐらいしか考えられないが、
もし手術しないと死ぬ、となっても
年令を考えれば手術しても死にそうだから
もうしないし、(って医者たちも言ってるし)
本当にこうなってはもう何の意味もない。
とはいえ、半年に一回なんだから
お出かけ気分で続ける所存だ。
それに、筆者の心のオアシス・万博公園の隣にある、
というこの病院の立地が大きな牽引力になっている。
しかし、昨日の収穫は万博公園とは関係ないのだ。
大学病院でオヤツを買おうとスターバックスコーヒー大学病院店に
並んでいた時に耳に入ったあるオバチャンの珠玉の発言こそ、
受診にかけた手間暇コストを補って余りある得難い宝であった。
お昼の時間になってスターバックスのカウンターには
数人の客から成る行列ができており、
店員のおねえさんがメニューを片手に待ち中の客から
注文を先取りしていた。
筆者はその後万博公園で食べるケーキをテイクアウトしたかっただけなので
そう伝えると、おねえさんは筆者の後ろの客へ。
次の客は前期高齢者の大阪のオバチャンである。
「ご注文はお決まりですか?」
おねえさんが感じよくたずねると、
オバチャンの口から今までどのカフェでも、
いや、どんな飲食店でも聞いたことのない注文が。
オバチャン 「420えんぐらいのヤツちょうだい。」
筆者の耳から入った歓びが全身を駆け巡る。
なんじゃその注文は?!
「よんひゃくにじゅう円ぐらいの・・・・・・・・・・・・・」
明らかに面食らうおねえさん。
フル回転するおねえさんの脳ミソ。
やがておねえさんは態勢を整えてこのトリッキーな注文に
見事な返しを送る:
おねえさん 「カフェモカのトールが430円、消費税を入れて464円になりますね。
いかがでしょうか?」
これはなかなかに有能な人材だ。
メニューと値段がしっかりと頭に叩き込まれているらしい。
しかし、これで解決するほどオバチャンは簡単ではない。
オバチャン 「かへもか?」
そりゃそうなるわな。
おねえさんがかへもかの描写をしたが、
その他、「とーる」 についても説明の必要があることが分かり、
引き続いて要領よく説明を終えたおねえさんに、
オバチャン 「アーそー。ワタシようわからんねん。420円ぐらい、いうことしかね。
とにかく420円ぐらいのんがええわ。」
ちゃんと説明したのに 「あーそー、わからんわ。」 って。
ヒドイが、これはオバチャンたちにしばしば見られる最強の壁である。
オバチャン、コーヒーについてどういう基準を持ってここに並んでいるのだろうか。
しかし、ここで筆者の順番が回ってきたため、この後の会話は聞けなかった。
それでも、こんなんがダイスキな筆者の昨日という日は
とにかくこれで大変良い日となったのである。
やはり半年に一回はここへ来ないとな!