踏みました I stepped on it. Again. | zuzu's room ズーズーズルーム

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いつになったら犬のうんこを持って帰らないヤツが

絶滅するのだろうか。



先日、県議会選挙の不在者投票をしに行った帰りのことだ。

運動を兼ねて遠い投票所に行ったのだが、

なぜか帰りに右足が痛くなって来た。

靴ヒモがきつすぎる感じがしてきたから、

立ち止まってゆるめたが、まだ痛い。

また立ち止まってもう少しゆるめたが、

一度痛くなってしまったものはもう治らないらしい。

仕方ないからガマンしてしばらく歩いたが、だんだんと、

とりあえず一回靴を脱いでみたい気持ちが強まったため、

歩いていた国道の歩道脇に折よく出現した

無舗装の小さな空き地へ足を踏み入れた。



この空き地への筆者の第一歩目は、右足であった。

この右足が草の上に着地するや否や、草なのに、

ぬかるみに踏み込んだときの、

あの、ねちゃり、というか、ぐずり、と滑る感じが

靴の裏に走り、筆者の気持ちは一気に暗くなった。



だが、筆者はこの暗く重い感情を無視し、

当初の計画通り足を靴から出して、足をグーパーしてからまた靴に入れ、

靴ヒモを緩く結んで歩道にコース復帰した。

足の痛みは和らいでいた。

そして、歩き出しながら筆者は段々と強まる

新たな不安と向き合うことになるのだった。



さっきのあの、ねちゃり。

アレはなんなのだ。

このところずっと雨続きで土はぬかるんでいたかも知れぬ。

だが、あの空き地の地面はどこもぬかるんでいなかった。

しかも自分が踏んだのは草である。

ねちゃり、とはどういうことなのだ・・・。

そして、この右足の重さ。

コレはなんの重量なのだ・・・。



決まっているではないか。

いや、ワタシは知っていた。初めから。

ずーっと知っていながら、足の痛みに集中するふりをし、

ねちゃりなどなかったことにしようとしていたのだ。

だが、そんなこと、いつまでも続けられるはずがない。

このまま気づかないふりをして、アパートに帰りついたら

どうするのだ?そのまま玄関に上がるのか。

それがワタシにできるのか。

できるわけなどない。

この右足の靴底に、イヤな重みを持ってこびりついたものを

家のドアより内側に入れることなど、ワタシにできるはずがないのだ。

ならば戦うしかない。

この・・・この・・・ウンコと!!!!!



チキショー、バカ飼い主!!

てめーの自分勝手のせいでこのアタシがどんな迷惑を

被っているか、この気持ちとこれからアタシが強いられる

ウンコとの戦いを、そのままバーチャルに体験できる

装置にかけてやりたい!!

そして土下座で謝らせてやりたい!

二度とウンコを放置しません、と誓わせてやりたい!

だが、ソイツがどこのダレなのか、知ることは絶対にできないのだ!

絶対の絶対に報復することも反省させることもできないのだ!

呪われろ!!

呪われろ!!



持って行き場のない怒りと悲しみにさいなまれつつ、

そこから家まで、土と見れば右足裏をこすりつけ、

足を地面に打ち付けて、靴裏のくぼみに入り込んだウンコを

振り落とす試みを何度となくやったが、

そのイヤな重みが減ることはなかった。



筆者はアパートではなく実家へと向かう。

実家には芝生の庭があり、庭には水道があり、

庭から谷へ下りればそこには大自然がある。

具体的なウンコ除去法はまだ考え付いていないが、

処理場所はここの方が良いのは間違いないのだ。

アスファルトとコンクリートの地面しかないアパートでは

何もできはしない。



実家に着く。

庭の入り口を開けて草の上を狂気のツイストステップにて進み、

大自然への入り口へ向かう。

数段の階段を降り、樫の木の下に行くと、そこに

たくさんの小さな枯れ枝が落ちているのが目に入る。

これだ。

右足の靴を脱ぎ、恐る恐る裏返す。

かわいそうな筆者のTimberland®の底に深めに刻まれた溝に

泥状のものがねっとりと入り込んでいる。

―確かめねばならぬ。

鼻を近づけてそおっと嗅いだ。

ぬ゛わッ!!

チキショー、やっぱウンコじゃねえかよ!!!

クソ飼い主!!!てめーは文字通りクソ飼い主だアッ!!

地獄に落ちろ!!!

糞尿の池に落とされやがれ!!!



怒りに燃えながら小枝をひっつかみ、溝のウンコをこそげとる。

小枝は太過ぎても細過ぎてもいけない。

溝の幅と同じで、かつ先端が斜めに、ささがきごぼう状に折れたのが

最適だ、などという、楽しくもなんともないメソッドを習得して

15分ほどの作業を終えた。



意地になってほじくったため、見たところほぼすべてのウンコは

取り除かれた。

だが、玄関に上がることはまだできぬ。

筆者の注意は水道とホースに向かった。

しかし、ホースで水をかけて洗うわけにはいかない。

靴底でウンコと混じり合ってしまった水が靴の他の部分に流れて行ったり

跳ねて行ったりしては汚染範囲が拡大してしまう。

考えが浮かばないまま蛇口をひねると、勢いよく出た水が

地面の上に水たまりを作った。

コレだ!!

その水たまりで靴底をゆすぐ。

溝が深いためにウンコのほじくり作業は大変になったかもしれないが、

アッパーに影響を及ぼすことなく靴底をゆすぐことができるのは

Timberland®の靴底が厚いためである。

普通の平底の靴ならもっとややこしい段取りが必要であったかも知れないから

Timberland®を履いて被害に遭ったのは不幸中の幸いというべきかもしれない。

前回、1年半前にウンコを踏んだ時は、そろそろ捨てようと思っていたブーツだったし、

筆者って運がいいかも。

って、ダア!!そんなことねーよ!ウン悪いだろ何回踏んでんだウンコ!!!

・・・水を入れ替えて何度か水たまりゆすぎ作戦を繰り返した。



もうここでできることは残っていない。

筆者はアパートに向かった。



地面がボコボコのアパートの駐車場には前日までの雨で

1.5m×2mほどもある大きな水たまりができていた。

遠目にも、この水たまりが先ほど自分で作った水たまりよりも

深いことが分かった。

・・・よし。

一も二もなく水たまりに向かい、右足をふたたびシャバシャバした。

そして自室へ向かったが、まだ部屋の中に右靴を入れる気にはなれぬ。

ドアの前で右靴を脱ぎ、靴は外へ残して部屋に入り、

新聞紙とキッチンペーパーを重ねて三和土に敷いた上に

右靴を置いた。

今度はカビ取り泡ハイターの出番だ。

ウンコがついていた範囲を泡で覆ってしばらく放置したのち、

その靴を履いて再び先ほどの水たまりに行き、

先ほどシャバシャバしたのとは反対の位置でシャバシャバ。



持って帰って恐る恐る嗅いだらほんのわずかもウンコの匂いはせず、

代わって強い塩素臭が靴底を支配している。

ベランダに持って行き、日光消毒を期待して裏を向けて据えた。

よ、よし、よーし、これでいい。

勝った。

勝ったのだ。

筆者はウンコとの戦いに再び勝った。

ウンコのヤツを完全に除いた。

ハアハア。

だが・・・だが・・・!!

頼むからカンベンして欲しい。



ウンコを放置するヤツへ:

あのな、ウンコは、持ち帰れ。

草の上ならいい、とか、ワケのわからん理屈を作るな。

それならアスファルトの上で放置する方が見えるだけマシである。

分かりにくいところに放置するほど被害は発生しやすいのだ。

ちっとは想像力を使いやがれ。

カンベンしろ。

ほんとにもう、ほんとにカンベンしろ。