「人間関係の悩みの根っこには母親との関係が影響している」
というのはよく聞いていた。
でも
私には関係ないと思っていた。
私は母親と
それなりにうまくやっていて
私と母親との関係は
それとは違うと思っていた。
そんなある日のこと
友達から
「お母さんのこと大好きって言える?」
と聞かれて
うろたえる私がいて。
あとで
一人になっても
「お母ちゃんのことが大好き」
とは口にできない私に驚いた。
そして昨日
妹から
「お母ちゃんとの一番楽しい思い出ってなに?」
と聞かれて
いろんな出来事は思い出せるのに
楽しい思い出が
すぐには思い出せない私がいた。
どうやら
私にとっても
母親との関係が
私の核となる部分のような気がしてきた。
こうなると
ちょっと深掘りしたくなる。
母親との楽しい思い出を探してみる。
あれも楽しかったな~
これも楽しかったな~
と
思い出しはじめてみると
「お母ちゃんとの楽しい思い出」
を探しているつもりが
「お母ちゃんが楽しそうに笑っている思い出」
を探していることに気がついて。
私にとっての
「お母ちゃんとの楽しい思い出」というのは
母親が笑っていることが重要なんだと気づいた。
と同時に
よく叱られたな~
ほめられたことなかったな~
と
思い返していると
私がよくザワつく人の目
「認められたい」
「否定されたくない」
というのは
けっこう長い間
私がいだいていた
母親への思いだと気づいた。
でも
今の私は
母親が私を認めてくれている
とわかっているし
なにより自分が
そのままの自分に満足しつつある。
だから
「認められたい」はもう必要ない。
私が
「認められたい」を手放せばいい。
ふしぎなもので
ここまで気づくと
「お母ちゃん大好き」
と言うことに抵抗がなくなってきた。
今回の気づきも大きい。
人の目を気にする私が
また少し変われそうな気がする。


