先日、母が入所している
特別養護老人ホームから手紙が届きました。
いつも定期的に送られてくる
園だよりとケア計画書
今回はそれともう1つ
母の顔写真と一言がそえてありました。
面会ができずご迷惑をおかけしています。
落ち着いて過ごしておられます。
2月末から
面会禁止のため会えていません。
この手紙のおかげで
いつもと変わらない様子の母に安心したし、
職員の皆さんが
いつも以上の緊張感の中、
毎日お勤めされていることを思うと
心から感謝がわいてきます。
母はいま77歳。
すでに寝たきりで
寝返りも食事も自分ではできない状態。
好物の寿司を買っていくと
「美味しゅうてたまらん」と言いながら
目を細めて一口一口を味わう母。
私が子どものころには
口うるさい親でしかなくて。
それが
当時の母の年齢に自分がなったころから
親に対する見方が変わってきました。
私が到底まねできないレベルの
一生懸命さで育ててくれたと
わかるようになってきました。
そして今。
母の人生を思ったとき
かわいそうに思ってしまう私がいたけど。
勝手に不幸だと思うことが失礼だったな、
と思うにいたりました。
母は
そのときそのときを懸命に生きたし。
母の体は
全力で母を守ってくれているし。
母の魂は
絶対的な愛で母を見守ってくれている。
「その人の人生を信頼する」
このことを母から学んだのでした。

