しばらくして、小さな街を見つける事が出来た。
そこも今までと同じで、テレビで見たような雰囲気だった。
(とにかく行くしかない!)
そう思い、街に向かって行った。
街に着いて気が付いたのが、言語についてだ。
仮にスイスだとしたら、日本語が通じないだろう。
オロオロしている僕に、そっと「どうかされたんですか?」と、聞き覚えのある言葉で話しかけてくる女の子がいた。
最初は安心したが、すぐにおかしい事に気づいた。
・・・何故日本語が?
動揺しながらも、「初めて来たから、迷ってしまって」と、答えた。
すると、「そうだと思いました。見た事ない顔だったので」と、やはり日本語で答えた。
僕は思い切って、一番気になっている事を尋ねた。
「ここは、何処ですか?」
すると女の子は、「日本ですよ?」と、少し不思議そうに答えた。
衝撃的だった!
日本にこんなスイスみたいな所があるなんて・・・。
「大丈夫ですか?」
黙って考えてた僕に、女の子がそう尋ねた。
僕は正直に、記憶が無い事を話した。
するとすぐに、「それは大変ですね!どうしましょう」と、僕の前でオロオロしながら言った。
また、「それじゃあ、とりあえずお家に来ませんか?」と、続けた。
いく宛も無い僕には、当然「はい」の二文字しかなかった