初恋(1)からの続き。
ものすごく長いです。時間があるときにどうぞ♪
初恋(1)
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淡い恋心は散ったというか、
自分で終止符を打ったわけだけど、
このこの頃は小学生なわけで、
大人な対応なんてできんかった。
でも、友達の友情は壊したくなかった。
叶わぬ恋とも思いながら、ずっと想っていた。
ほんのちょっぴり、
いいなぁ~
と想うくらいに。
グループで行動すると恋愛の話になって顔に出て隠しきれないから、逃げ回っててた。
いつの間にかどこのグループも属さないようになってて
かといって、仲良い友達はいたのでとっても楽しい毎日を過ごしていた。
女子グループに属さなくても生きていけるものだ。
初恋の彼との仲はどうだったかというと、特に変化もなく、仲のいいクラスメイトな感じ。
あの頃は、気兼ねなく話してたっけな。
それが、できなくなるときが来るなんて、このときは知らなかった。
中学校に進学して、同じ学校に。
私はブラスバンド部に入部。
彼はバスケ部に。
ブラスバンド部はできたばっかりで、女の子しかいなかった。
当然、女の子が集まるところ、ガールズトークが生まれる。
恋愛話になって、私は逃げ切れず、
とうとう先輩たちの前でずっと好きだった彼のことを話した。
先輩やその場にいた同級生たちは大盛り上がり!
そうやよね、ずっと想ってたなんて聞いたら誰だって興奮しちゃうでしょ?
この勢いでおもしろがった先輩たちはこんな話になっちゃいます。
「彼に告白する」
私は本当はいやだった!!
彼に告白したって、付き合うこともできないだろうし、
ましてや、今告ったとして友達の関係さえも壊れかねないのだ。
だって、・・・ずっと見てきたんだから、わかるもん。
でも、先輩たち、勝手に話を進めちゃって、
放課後、校舎の裏に来てほしいって彼に言っちゃった。
しかも影から、先輩たち見てるし。
・・・納得いかない。
この状況に。
ホンマにありえへん・・・。
あ、彼が来た。
「・・・。」
顔が真っ赤。火照ってるのが自分でもわかる。
何か言わなきゃ。
なにかいわなきゃ。
ナンデ、イワナキャイケナインダ?
ぽろっ、ぽろっ・・・。
目から、大粒の涙が。
声がでない・・・。
「ず・・・き・・です・・・。」
「・・・。」
彼は、なにも言わず、部活に行ってしまった。
彼から見ても、先輩が隠れてるのわかってただろうし。
あの場を少しでも早く立ち去りたいのは私でもわかる。
少しでも早く立ち去りたかったのは、私のほうだ・・・。
私の初恋は、・・・本当に終わった。
告白後、彼と話すことはないまま、中学を卒業した。
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こんなこともあったけなぁ・・・・。
友達と電話をしながら、ふと思い出した。
私としては、告白して振られたことよりも、
先輩が告白のセッティングしたからお礼をいうべきだろと強く言われ、
泣きながらもお礼を言ったことのほうが一番悔しかった。
かなり深く傷付いたよ、あの時は。
その後、2ヵ月くらい、人間不信に陥っていたわけですがw
先輩も失敗すると思ってなかったんだろうし、今ではこのことは普通に人に話せる。
でもやっぱり、恋愛話はニガテだ。
自分にこんなこと起きてるだけに、二の舞になる人は見たくないね。
でも、前よりは照れながらもガールズトークに参加できるようになったからマシか。
同じ部だった友達はこのことをすぐに知って、なぐさめてくれた。
以来、友達との仲は一層深まり、高校も同じ学校・学部へ行くことになる。
そのときにも恋愛に限ってではなく、
おもしろいエピソードがあるのだが、それはまた別のお話。
その友達が今年の夏、結婚する。
電話は婚約報告を聞いていたのだ。
新郎も顔なじみなのでうれしさ2倍、それ以上だ!
・・・ちょっぴりさびしいけどw
夏にちゃんと休みを取って、なにがなんでも結婚式に参加する予定だ。
初恋の彼はというと、
すでに結婚。良いパパさんをしている。
ボランティアで小学校の夏祭りの手伝いをしてたとき、
こどもを肩車して焼き鳥を買いに来てくれた。
そのときは気兼ねなくしゃべることができた。
一部始終を見た奥さんはあまり気をよくしてなかったようだけど。
甚平着て、茶髪でリーゼント風にしている彼を見て、
過去が変われば未来が変わるだろうけども、
あの時に振られて良かったと内心ホッとしている自分もある。
まぁ、ちゃんと目を見て話しができるというのは、うれしい限りじゃないか。
焼き鳥を手に取った彼はとても笑顔だった。