科学者が宇宙人の陰謀に巻き込まれるSF映画をAmazonプライムビデオで観ました。初見。
監督はW・リー・ワイルダー。予告編はコチラ。
ネバダ州での原爆実験で、原爆搭載機に乗っていたマーティン博士(ピーター・グレイブス)。原爆投下後に放射能データを収集していたところ、謎の光を放つエリアを目にします。と思った矢先、航空機は操縦不能となって墜落。機体は全壊。パイロットは遺体で発見。しかし、マーティン博士だけは数日後、空軍基地へフラリと徒歩で戻ってきました。体調面はほぼ問題なし。ただ、墜落前にはなかった手術痕のような傷跡が左胸にありました。その後のマーティンの様子がなんだかおかしいため、キチ●イになった恐れがあるとした空軍はマーティン博士を基地の外に出して、しばらく休暇を与えます。自分が主導していたプロジェクトを外されて猛烈に抗議するマーティン。次の核実験が行われたことを知ると、マーティンは基地に無断侵入。実験データを盗み出して、なぜか車で墜落場所に向かって、データの書かれた紙を岩の下に隠そうとします。
彼を追っていたFBI捜査官が追跡すると、2つの丸い球体のような幻覚に惑わされたまま暴走するマーティンは交通事故を起こして逮捕。病室で自白剤を投与されて真実を告白し始めます。墜落後、即死したマーティンを地下の洞窟にいた宇宙人が蘇生。住んでいた惑星の太陽が異変を起こして文明が崩壊寸前となった彼らは引っ越し先に地球を選んで、発電所から盗んだ電力で地下に秘密基地を建設。人類の原爆実験で吸収した放射線で巨大化させた爬虫類や昆虫を軍事兵器に使って、地球を絶滅させようしていました。そして、地下にいた時のマーティンの記憶を全て消去して、核実験のデータを収集させようとしたというわけです。信じられない話を聞かされたFBI捜査官と基地司令官は、マーティンを病院で拘留することに決定。このままでは地球がアブナイと焦ったマーティンは病院を脱出して・・・というのが大まかなあらすじ。
原題は「Killers from Space」。監督はビリー・ワイルダーの実兄。全編にわたってチープな特撮ですが、冒頭の核実験シーンは実際の軍事関連のフッテージを繋ぎ合わせて使っているため、生々しい迫力あり。ストーリーラインも意外にしっかりしています。で、なんといっても、一度見たら絶対に忘れないであろう宇宙人のビジュアルインパクトが強烈。暗闇に対応するために目が大きくなったそうです。地球生物を巨大化させる軍事兵器の発想力も斬新で、宇宙人の科学力がスゴイのかどうか、よく分からなくなってきます。結末はというと、マーティン博士は発電所に潜入して、宇宙人の基地のエネルギー源となっている電力を中断させて、基地を宇宙人もろとも爆破させようとした試みが成功。博士の言っていたことがホントであったことが無事に証明されて映画は終わります。主演のピーター・グレイブスは「スパイ大作戦」の前に宇宙人のスパイになりかけたようです。あと、マーティン博士の妻を演じるバーバラ・ベスターが美人さんでした。
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