「美しい絵の崩壊」(2013)

 

親友の息子に手を出す美熟女ママのお話をU-NEXTで観ました。初見。

 

 

監督はアンヌ・フォンテーヌ。予告編はコチラ

 

オーストラリア東海岸が舞台。小さい頃からレズビアンかと疑われるくらいに仲良しロズ(ロビン・ライト)とリル(ナオミ・ワッツ)。結婚してからも友情は変わらず、それぞれにほぼ同い年の男の子がいます。ロズの息子トム(ジェームズ・フレッシュヴィル)とリルの息子イアン(ゼイヴィア・サミュエル)親友同士。海辺での生活を満喫して、イケメンに育った19才の息子を神々しく育ったと自画自賛する美熟女コンビです。互いのママが色気ムンムンゆえに、よからぬ妄想をするのも必然で、ある夜、トムの家に外泊することになったイアンが、トムのママであるロズに夜這いをかけます。それを受け入れるロズ。イアンと母との関係に気づくトム。その後、トムも負けじとリルに積極アプローチ。1度は拒んだリルも結局は一線を越えることに。親友のオカンと結ばれてビーチで戯れる息子たち

 

それから2年後。相変わらずの関係を続けている4人ですが、イアンはリルの会社で働いていて、母と離婚したハロルド(ベン・メンデルソーン)の勧めでシドニーの大学で演劇を専攻していたトムは、新進気鋭の女優メアリー(ジェシカ・トヴェイ)と出逢って恋に落ちますそのまま結婚することになって、これを機にイアンとの関係も清算しようと話し合う4人。納得いかない様子のイアンは、ヤケクソ気味に昔からの知り合いのハナ(ソフィー・ロウ)と付き合いはじめます。すぐに別れるつもりだったものの、ハナから妊娠を告げられて出産の道を選びます。さらに数年後。息子夫婦やカワイイ孫たちに囲まれて、いいおばあちゃんライフを過ごしていたロズとリル。うまく収まった素敵な家族の風景に見えましたが、トムとリルはずっと関係を続けていたことが発覚して・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「Adore」。サンダンス映画祭時でのタイトルは「Two Mothers」。二人の熟女が親友の息子に口説かれてしまって、困ったことになるお話。原作はノーベル文学賞を受賞した英国女性作家ドリス・レッシングの「グランド・マザーズ」という短編。というお墨付きがなければ、ソフトポルノとしか思えないストーリー。主人公がおっさん二人の設定だったら気色悪いですが、私がオバさんになっても美しいんだからしょうがないじゃないとばかりに、年相応の美しさを保つ女優二人がイケメン男優と上品に絡み合います。映画内では10年近い時間が経過するのに、二人ともほとんど年を取りません。終盤でトムとリルの情事が明らかになったのがキッカケで、イアンとロズの過去も判明。ドン引きするトムの妻メアリーと、事態が飲み込めずに混乱するハナ。結局、子供を連れて4人の元を離れて去って行きます。最後は、開き直った4人あてもなく海に漂って映画は終わります。製作に名を連ねるナオミ・ワッツより、ロビン・ライトの方がノリノリでした。