「REBEL MOON: パート2 傷跡を刻む者」(2024)

 

軍事帝国側の反撃を迎える第二弾をNETFLIXで観ました。

 

 

監督はザック・スナイダー。予告編はコチラ

 

PART1で倒したはずのノーブル提督(エド・スクライン)は生きていました。カラフルな救命装置みたいなモノで復活した模様。一方、惑星ヴェルトに帰還したコラ(ソフィア・ブテラ)ガンナー(ミキール・ハースマン)タイタス将軍(ジャイモン・フンスー)ネメシス(ペ・ドゥナ)タラク(スタズ・ネアー)ミリアス(エリース・ダフィー)6名軍事帝国を裏切ってヴェルト側についたの情報により、5日後にヴェルトにノーブル提督率いる弩級艦がやって来ることを知ったコラたちは、来るべき日に備えます。まずは突貫で収穫作業を行って、取引材料になりうる収穫物を格納。そして、地元の農民たちに戦い方伝授。防御のための準備も行います。

 

決戦前夜、地元農民だったガンナー以外の兵士たちが、それぞれの過去を修学旅行の夜みたいな感じで正直に告白。戦う理由を共有しますが、王国の姫暗殺してお尋ね者になっているコラだけはその事実を言えません。ただ、愛するガンナーにだけはピロートークで告白済です。そして、ノーブル提督がヴェルトに降り立って降伏を要求。逆に、引き返さないと皆殺しにすると言い返したコラは自分の身柄を引き換えにして停戦しようと試みますが、交渉決裂となって決戦の火蓋切って落とされます。タイタス将軍以下の6人に、かつて戦闘用ロボットだったジェームズも加わった7人の戦士が農民と共に立ち向かうことになって・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「Rebel Moon - Part Two: The Scargiver」。邦題はまあまあうまく意訳していると思います。地元農民との絆が強くなっていく前半パートは、一緒に農作業をしたことと、ネメシスと少年との象徴的なエピソードのみで信頼を得たことにしてしまうザツな描写。ただ、大変な農作業の合間に凝った縫物をしていたみたいで、収穫後の宴会で6人をイメージするアイコン付きのフラッグをひとりひとりに進呈するところは、本作で最もエモーショナルな場面。いちいち物陰からみんなの様子を覗いている仲間ハズレのロボットがコントチックでありながら、終盤の合流劇へと繋がります。個々の戦士の背景や性格を紹介してはいるものの、ペ・ドゥナのエピソード以外はあまり心に突き刺さらない印象。本作でも「七人の侍」オマージュはしっかりとありました。

 

どういう戦法で惑星を守り切るのかが分からず、戦場の地理情報も攻略ポイントもよく掴めないため、バトルシーンのハラハラ感がちょっと少し薄くなってますが、ドンパチの派手さがあるので見ごたえは十二分にあります。戦士たちが助からなそうで助かったり、助かりそうで助からなかったりしてるうちに、無謀な作戦が功を奏して、なんとか撃退。生き残ったメンバーたちに残されたミッションがあることを匂わせて、パート2は終わりました。よくよく思い返すと、敵陣で脅威を感じるのはノーブル提督の顔つきと素行だけで、特に、いつもノーブル提督の隣にいるカシアス司令官は、賢そうな面構えのわりに無能でした。