「香港淫殺倶楽部/ポイズン・ガールズ あぶないカ・ラ・ダ」(1992)

 

香港産のお色気アクションを観ました。初見。

 

 

監督はクラレンス・フォク。予告編はコチラ

 

冒頭、尾行してきた男の股間を自宅で撃ち抜く女のセミヌード映像があって、現場検証に来た警察の中にティナム(サイモン・ヤム)という刑事がいます。また場面が変わって、美容院で元カノに暴力を振るった彼氏の股間を刃物で刺す女を見て、現行犯で逮捕しようとするティナム。銃を目にした途端、吐き気を催します。弟を誤射して死なせたトラウマがあるようです。美女の名前はキティ(チンミー・ヤウ)で、これをキッカケにティナムと付き合いはじめます。この後、キティの父親後妻の浮気現場を目撃。浮気相手と口論の末、階段から落ちて死亡。復讐を誓ったキティは浮気男のいるオフィスビル殴り込みに行って、返り討ちに逢います。股間を蹴られるキティ。たまたま近くにいた貴婦人を人質にして逃走。足手まといになると思ったら、この人が実はプロの殺し屋シンディ(ケリー・コウ)だったようで、キティと共闘。疾走する車突っ込むなどして、浮気男と手下たちを皆殺し。なんかもう、展開がゴチャゴチャしていて、股間絡みの暴力が満載です。

 

自宅に連れ帰ったキティをプロの殺し屋に養成するシンディ。たまたま自宅に監禁していた男を殺させるテストも実施。シンディはレズビアンらしく、キティのカラダを触りまくり。そんなシンディと一緒に暗殺仕事を実行するキティ。しかし、殺されたギャングが別の殺し屋プリンセス(キャリー・ン)に報復を依頼。冒頭に出てきた女で、ベイビー(菅原まどか)とのコンビプレイが手口です。多発する殺人事件を捜査するティナムはキティを容疑者とするも、燃え上がる恋の炎は抑えきれず、激しくカラダを求め合いますキティの命を狙うプリンセスも、負けじとベイビーとレズプレイ。ティナムに嫉妬するシンディ。やがて、シンディの弟子であることが判明したプリンセスは毒入り口紅でキスしてシンディを抹殺キティはプリンセス宅に出向いて誘惑。じゃれる二人を見て嫉妬するベイビー。キティは油断したプリンセスのスキを突いて毒入りキス仕返し後からやって来たティナムがベイビーを射殺。全てが終わったティナムとキティは見つめ合って・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「赤裸羔羊」。"裸の子羊"という意味らしいです。英題は「Naked Killer」。邦題はVHSビデオリリース時のタイトルで、なんとかスケベ目当てのおっさんにレンタルさせようとする情熱を感じます。DVD発売時のタイトルは「ネイキッド・キラー 氷のような女」。日本では劇場未公開ですが、アメリカではカルトムービーの1本として知られているとのこと。モタモタしているストーリーテリングは置いといて、1990年代にセクシーな魅力を振りまいたチンミー・ヤウお色気を堪能する映画かと思います。チャーミングさも兼ね備えていて、頑なに乳首だけは露出しないスタンスの模様。その代わりに、菅原まどかさんというキレイな日本人女優(1992年のプレイメイト・ジャパンに選出された人らしい)が露出担当となって活躍。短いカットの繋ぎでごまかすアクションシーンよりも色仕掛けの場面が多めです。レズっ気のある4人と五つ巴の恋模様を演じるのは、もはや香港映画界の重鎮となったサイモン・ヤム。自首しないキティと一緒に自爆して終わるラストに呆然としてしまいました。男のケツも観られます。