「サンバーン」(1979)

 

ファラ・フォーセットを堪能する映画をひさびさに観ました。

 

 

監督はリチャード・C・サラフィアン。予告編はコチラ

 

アカプルコ実業家ソーレン交通事故で死亡。500万ドルの保険金を支払わなければならない保険会社は、死因究明のために調査員ジェイク(チャールズ・グローディン)を現地に派遣します。保険金をもらう側に過失が見つかれば、50万ドルがジェイクの報酬となります。金持ちの夫婦を装ってソーレン家に近づいて、情報を探る作戦を実行することにしたジェイク。現地で妻役になってくれる女性と空港で待ち合わせたところ飛行機の隣の席ジェイクの股間に飲み物をこぼしたおっちょこちょいな美女エリー(ファラ・フォーセット=メジャース)だったんでビックリ。現地では古い友人である私立探偵マーカス(アート・カーニー)の協力を得て作戦を開始。まずはソーレン家顧問弁護士夫妻と仲良くなって、パーティーでソーレン家の遺族と接触。ジェイクは酔った弁護士夫人(ジョーン・コリンズ)誘惑されたりもしますが、盗聴器を仕掛けて準備もバッチリ。

 

しばらくすると、ソーレン家について嗅ぎまわる三人を邪魔に思った怪しい者たちがちょくちょく襲ってきます。そして、映画が折り返し地点に立ったころで、ウェットスーツ姿のエリー登場胸元を無造作に開けてウロチョロする撮影当時31才のファラ・フォーセット。といっても、ピンナップのような決めショットがないまま10分足らずで終わってしまい、ダイビング中に襲撃されて怯えるエリーを抱きしめるジェイクドレスのホックを留めたり、クリームを塗ったりした時には気持ちを抑えていたジェイクですが、ある夜、とうとうガマンできなくなってしまいます。やがて、ソーレンはメキシコに亡命したナチの残党であること、その事実を知った地元ギャングが死に追いやったことが判明。その後、組織に拉致されてしまったエリーを奪還すべく、ジェイクがマーカスと共に敵のアジトに潜入して・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「Sunburn」。”日焼け”の意味です。「チャーリーズ・エンジェル」で大人気となったファラ・フォーセットを愛でるための映画。主役チャールズ・グローディンも、ファンキーなおじさん役のアート・カーニーも、観客のおっさんの代弁者としてファラの引き立て役に徹するのみ。保険調査員のアシスタントで雇われるファッションモデル役で、007シリーズだとボンドとくっついてるうちに敵に殺されてしまうお色気要員の役どころです。ほろ酔い気分でちょっと開放的になるファラ明るいドレスに身を包むファラプールサイドを歩くファラカーチェイスでなぜか闘牛場に入ってしまうファラ襲撃を受けて逃げ惑うファラ飴玉を頬張るファラ。そうこうしているうちに事件は無事解決して、車上でシャンパンを開けるファラで映画は終わりました。ピーク時の彼女の姿を収めたことに歴史的価値がある作品でございました。