「マックQ」(1974)

 

ジョン・ウェイン主演の刑事アクションをU-NEXTで観ました。初見。

 

 

監督はジョン・スタージェス。予告編はコチラ

 

アメリカのシアトル。老刑事マックQ(ジョン・ウェイン)の親友の同僚スタンがショットガンで惨殺される事件が発生。葬儀で未亡人ロイス(ダイアナ・マルダー)を慰めた後、事件の真相を解決すべく単独行動を開始。地元の麻薬王サンチャゴ(アル・レッティエリ)が怪しいと睨んで、ボコボコにするも不発。署長のエド(エディ・アルバート)に行き過ぎた行為を注意されて、ブチ切れたマックは辞表を提出、一民間人として捜査に乗り出します。富豪と再婚した元嫁から借りた金を活動費用に充てて、スタンの愛人だった情報屋マイラ(コリーン・デューハースト)麻薬売人から情報を収集。警察が押収した麻薬が世の中に再流通していることを掴んだマックQが麻薬課のあるビルに潜入すると、麻薬を強奪する一味遭遇してカーチェイスを展開。

 

犯人を取り逃したマックQは勝手な行動をしたと警察にまた非難されて、犯人サイドからは命を狙われる立場となります。しかし、黒幕だと思っていたサンチャゴから、麻薬課から盗んだブツがニセモノだったことを知らされてビックリ。押収した麻薬を焼却したと見せかけて売買している真犯人が警察内部にいることを確信します。情報屋マイラが殺されて、自身も何者かに襲われて病院行きとなっても捜査の手を緩めないマックQは、殺されたスタンこそが麻薬を横流ししていた張本人であることを突き止めます。やがて、スタンの未亡人ロイスがグルであることも判明して、黒幕の一人である刑事、麻薬強奪に執念を燃やすサンチャゴ一味とのカーチェイス&銃撃戦を繰り広げるのであったが・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「McQ」。主人公の名前で、もともとスティーブ・マックイーン主演で考えていたため、このタイトルになっているとか。「ブリット」「ダーティハリー」「フレンチ・コネクション」のブームに先を越されたジョン・ウェインが遅ればせながら一匹狼の刑事モノに初挑戦。他の映画で使われてないシアトルを拠点にチョイス。当時60代中盤で老け込みはさすがに隠せませんが、車の運転ならごまかせるとばかりに派手に暴れまくります。クライマックスでの波打ち際でのカーチェイスは地味ながら見どころとなっていて、短めの機関銃(イングラムM10)で悪党を皆殺し。目新しさこそないものの、大御所ならではの安心感があります。港町感を出すためのヨット生活、バツイチであること、熟女ばかりの相手役との交流など全ての設定を大味に処理する豪快な映画でございました。