「オペレーション・フォーチュン」(2023)

 

ステイサム主演のスパイアクションをAmazonプライムビデオで観ました。

 

 

監督はガイ・リッチー。予告編はコチラ

 

100億ドルで闇取引される謎のブツ“ハンドル”を回収すべく、英国諜報機関MI6トップのナイトン(エディ・マーサン)の指令で、ネイサン(ケイリー・エルウィス)が凄腕エージェントのオーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)召集。仕事はバツグンにデキる男けど経費をドバドバと使うオーソンに、任務遂行のために超優秀なスタッフを集めるように注文されます。天才ハッカーのサラ(オーブリー・プラザ)、新米スナイパーのJJ(バグジー・マローン)がネイサンに選抜されて、さっそくミッションを開始。ブツの売り手は世界有数の武器商人グレッグ(ヒュー・グラント)でした。ミーハーなグレッグが大好きなハリウッドスターのダニー(ジョシュ・ハートネット)を無理やり巻き込んで、オーソンがダニーのマネージャー、サラがダニーの恋人に扮して、容易に近づけないグレッグに接近することに成功。

 

ウクライナで盗まれて悪党の手に渡ろうとしている"ハンドル"の行方を追うチーム御一行はカンヌ、マドリード、モロッコ、ドーハと世界各地を駆け巡ります。オーソンのチームとは別行動のチームを率いているマイクが行く先々で邪魔をしてきますが、彼らの雇い主が誰なのかが分かりません。グレッグを騙す芝居をさせられるダニー、メンバーのサラやJJのサポートを受けながら、持ち前の腕っぷしの強さと何度も修羅場をくぐった経験値で次々と訪れる難関を突破していくオーソンたち。やがて、事件の全貌が見えてきて、 "ハンドル"やそれを手に入れようとしている正体が明らかになります。で、なんやかんやの攻防があって、最終的にはオーソンのミッションは無事に成功してめでたしめでたし・・・というのが大まかなあらすじ。

 

原題は「Operation Fortune: Ruse de Guerre」。サブタイトルは"戦略"という意味のフランス語。製作にジェイソン・ステイサムの名前も入っていて、5度目のタッグとなるガイ・リッチー監督によって、ステイサムがカッコ良く輝けるキャラクターで勝負。頭脳明晰で運動能力もキレキレのステイサムがクセのあるメンバーとチームを組んで、クセのある第三者も仲間に引き入れて、世界を危機に陥れるかも分からないブツをめぐって賑やかに戦う内容。正直ストーリーはどうでも良く、見どころは登場人物のやりとりの妙。狙撃の腕はピカイチであるJJの存在感は控えめで、ハッキング能力と美貌に加えて、気の利いたジョークセンスを持つサラの活躍が目を惹きます。アホっぽい映画スター役のジョシュ・ハートネットもまあまあいい味。最近は脇で映画の箔をつける側に回るポジションが多いヒュー・グラントの役どころもヒネリが効いていて、極悪武器商人らしからぬ行動に出る面白さあり。アクションには及第点以上の満足度があって、サラリと楽しんだ数分後にはどんな内容だったか忘れてしまうような映画でございました。