エピソード4の前日譚を描いた傑作をU-NEXTで観ました。
監督はギャレス・エドワーズ。予告編はコチラ。
帝国軍が建設した死の兵器"デス・スター"開発者の一人でありながら、プロジェクトから離脱して妻子と隠遁生活を送っていたゲイレン(マッツ・ミケルセン)が帝国軍に拉致されて、完成作業への協力を強要されたところから物語はスタート。妻を殺されて、娘とも生き別れとなったゲイレンは数年間の開発に携わりながらも、復讐の機会を狙っていました。構造上の弱点を忍ばせたデス・スター設計図の情報を旧知の戦友で娘を引き取って育てていたソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィティカー)に渡すべく、(仲間に引き入れた)帝国軍パイロットのボーディーを送り込むも、反乱同盟軍と距離を置いてレジスタンスとして帝国軍と戦っていたソウから味方だと信用されずに拘束されてしまいます。
一連の情報を掴んだ反乱同盟軍は、成長して無法者になっていたゲイレンの娘ジン(フェリシティ・ジョーンズ)に協力を要請。キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)やドロイドのK-2SOをジンに同行させて、惑星ジェダにいるソウへの接触を図り、設計図データの在処を知らせるゲイレンのメッセージ入手に成功します。ジンたちはその道中で知り合ったチアルート(ドニー・イェン)とベイズ(チアン・ウェン)、解放されたボーディーを引き連れてゲイレンの救出と設計図データの奪還に向けて行動を開始。異変を察した帝国軍も黙っておらず、完成途上のデス・スターのスーパーレーザーで惑星ジェダを破壊、逃げ失せたジン一行を追跡します。その後、裏切りがバレたゲイレンも反乱同盟軍と帝国軍の戦闘に巻き込まれて死亡。緊急事態にも関わらず、帝国軍との正面対決を避けようとする反乱同盟軍本部に業を煮やしたジンは、有志のみで少数精鋭部隊『ローグ・ワン』を結成。設計図データが眠る惑星スカリフへの決死の攻撃を試みるのだが・・・というのが大まかなあらすじ。
本作が直接エピソード4に直接繋がるので、設計図入手に成功する結末は知っています。設計図を手に入れるまでにどのような犠牲が払われたのか、一縷の希望を信じて巨大な敵に立ち向かった名もなき戦士たちの勇姿を描いたのが本作。デス・スター開発に関与した重要人物とデス・スターを倒すキッカケとなる重要人物が親子だったという、身内の因縁が宇宙の明暗を分ける展開になるのは、もはやスター・ウォーズの伝統芸。ジンを演じたフェリシティ・ジョーンズの面構えが悲壮感も芯の強さもビンビンに伝わってきて素晴らしいです。のちにスピンオフの主人公になるキャシアン・アンドーの活躍度合いはちょっと抑えめ。終盤の空中戦、地上戦の迫力もスター・ウォーズ関連作品の中でも屈指。
などとエラそうな感想を言ってますが、公開時、仕事帰りに映画館で観た時、少し疲れていて前半の10分くらいの間、寝てしまったことを告白します。ドニー・イェンの序盤のアクションシーンの時に寝てたようです。全く記憶にありません。。。そのドニー・イェン演じる盲目のチアルート。劇中で誰もが口にする「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」のセリフを最もカッコ良く言い放っていました。キャスティング時はジェット・リーとの二択だったとのことでビックリ。ベイズとの友情もアツいです。そして、ダース・ベイダーのラスボス度も圧巻。で、多くの犠牲によって得たブツを最後に受け取る人の登場も個人的には良かったですね。終盤になるにつれて面白くなっていく展開で、前半が少しだけモタついてる印象があるので、初見時はいいタイミングで寝たのかもしれません。でも、全編をようやくマトモに観られて良かったです。
