「おくさまは18才 新婚教室」(1971)

 

石立鉄男と岡崎友紀コンビによる人気ドラマの映画版を動画サイトで観ました。

 

 

監督は山本邦彦。TVドラマ版とは他のキャストは違います。

 

高校生の飛鳥(岡崎友紀)は、軽い病気なのに死んでしまうと勘違いした祖母(笠置シヅ子)が花嫁姿を見たいというんで、許嫁の高木哲也(石立鉄男)と急いで結婚式を挙げてしまいます。高校の先生である哲也と共に、新婚生活を始める二人。あろうことか、哲也の勤める高校に転校する飛鳥学園長(藤村有弘)からは二人が結婚している事は絶対に他の者に知られないようにとキツく言われます。バレたら、哲也はクビ、飛鳥は退学。ハンサムな設定の哲也は、女子生徒たちから超モテモテ。図書室の司書、美也子(渚まゆみ)と付き合ってるという噂も流れていて、飛鳥は気が気じゃない日々。活発でキュートな飛鳥も男子生徒からモテるので、当てつけで同級生とデートに行ったりもしていて、モテない海沼先生(宍戸錠)も飛鳥を気に入って、何かと近づこうとしています。

 

ストレスが溜まる日常から逃れようと、休日に夫婦水入らずで万座にスキー旅行に出かけますが、ドライブしていた車が故障。ヒッチハイクしたトラックに連れて来られたのは草津のスキー場。草津には高校の合宿施設があって、遊びに来ていた女子生徒たちに見つかってしまい、またしても追いかけ回される二人。その後も、何度か夫婦であることがバレそうになるものの、実は兄妹なんですと誤魔化す哲也を見て、夫婦であることを堂々と公表したい飛鳥は哲也とケンカして実家に戻ってしまいます。離ればなれになっても、それぞれの頭に浮かぶのは、二人で過ごした楽しい想い出ばかり。結局、ヨリを戻した二人は夫婦であることをみんなに告白することを決意して・・・というのが大まかなあらすじ。

 

劇場公開は1971年6月5日。同時上映は「恋人って呼ばせて」。1970年から1971年にかけてTBS系で放送された大ヒットドラマ「おくさまは18歳」の映画版。監督・脚本の山本邦彦はラインナップを見てると、企画モノの喜劇を何本か演出していますね。ちなみに、助監督で長谷川和彦が参加しています。人気者となった主役二人は同じキャストで、脇役陣は映画用に変更。二人のやりとりの面白さを長く楽しめるドラマシリーズと違って、駆け足でストーリーが展開していくので、主役のコンビネーションの良さが生かせていません。映画にはあまり向いてないかも。おせっかいおばさん役でいろんなドラマに出てくる塩沢ときとか、野村昭子とかもそうだし、石立鉄男や岡崎友紀もお茶の間サイズが合ってる印象。宍戸錠がノリノリでダメ教師を演じてますが、ミスキャスト気味。好き勝手にアドリブを言ってる感じ。ただ、表情豊かな岡崎友紀のカラフルな衣装はとてもキュートでした。