「唄えクラリネット!」(2010)

 

Netflixで、トルコのコメディ映画を観ました。

 

 

NetflixにいつUPされたのかも知りませんが、フィルマークスに誰もレビューをしてないところからすると、最近なのかな。もしくは、誰も興味がないからなのか。でも1作目はトルコで年間ランキング3位、2作目が1位、3作目も2位と人気シリーズのようなので、さっそく1作目をチェックしました。

 

原題の「eyyvah eyvah」は、トルコ語で「おやまあ」とか「なんと、なんと」という感嘆詞の意味のようです。両親がいなくて祖父母に育てられた田舎のクラリネット奏者が父親が生きていることを知り、父親探しの旅に出るお話。旅先のイスタンブールでたまたま出会ったやや年増のクラブ歌手との間に奇妙な友情が生まれて、二人で父親を探す珍道中が見どころになっています。序盤で主人公の片想いの女性が出てきますが、後半からは話に絡んできません。

 

助っ人で演奏した夜にクラブ歌手の自宅に泊まった場面を見たクラブ歌手の元恋人(ストーカーとしてずっと付きまとっている)に勘違いされて襲われたり、ネットで検索した父と同じ名前の男の家を訪ねたら殺人現場を見てしまって犯人に追われたり、いろいろハプニングが起きながらも最後は父親を探し当てることができて、無事ハッピーエンドという内容でした。ゆる~いコメディですが、主役2人のコンビネーションが面白く、観終わった後にハッピーになれる映画でした。

 

太っちょのアタ・デミレルはトルコの人気コメディアン。正直にズケズケと物を言うちょっと変人っぽいキャラが行く先々で災難を招きます。クラブ歌手のデメット・アクバァはコメディもできる有名な女優らしく、厚かましい年増のおばさん役を好演しています。ハリウッドだと、ジョナ・ヒルとサンドラ・ブロックの組み合わせぐらいの感じですかね。序盤に出てきた片想いの女性とのエピソードは2作目のメインストーリーになっていて、1作目の凸凹コンビで恋を成就させようとするようです。主役2人がクラリネット奏者とクラブ歌手の設定であることが、話の本筋とほとんど関係ないところが斬新だと思いましたが、これも2作目に生きてくるのではないでしょうか。これから2作目を観てみようと思います。