出会い系サイト
昨日の晩、eHarmonyとmatch.comに登録した。
どちらも出会い系サイト、と言うとアヤシイが、基本的には恋愛相手を探すサイトだ。今までずっと「インターネットを通じての出会いはなんだかコワイ」と言って倦厭してきたのに、急にやる気になった。
eHarmonyに登録したのは、実はオスカーのEメールボックスの中に、eHarmonyの文字を以前見かけたからだった。いつ登録したのかも知らないが、ふと
偶然にもオスカーが紹介されればいいのに
と果てしもなくばかげた可能性を思ってしまったのだ。
eHarmonyに登録するには、100近くの性格テストのような質問に答えたり、あれこれと自分について書いたりしなければならない。途中で疲れて、よくCMしているmatch.comをのぞいてみたら、こちらの方がずっと簡単に登録できるので、さっさと登録してしまった。その後、やっぱり面倒な登録作業をこなした人の方が、より真剣に出会いを求めているかもしれないと思い直して、eHarmonyの登録もすませた。
果たして、今朝、起きてEメールを開いたら、ビックリするほどたくさんのメールが入っていた。
eHarmonyから「あなたに合う人見つけました」メールが9通。
eHarmony登録者からのメッセージメールが3通。
match.com登録者からのメッセージメールが3通。
名前(仮名?)、住んでいる地区、年齢、身長、職業、自己紹介文が知らされている。もっと知ったり、連絡を取ったりするためには、登録料を払わなくてはならない。
今日は仕事をしながらも、一日ずっと悶々とオスカーのことを考えていた。
この週末は、オスカーをなだめすかし、なんとか「別れよう」という考えを捨てさせたところだった。ぎこちなさはまだ残っているものの、関係を温めていくという方向にオスカーを向かわせたはずだった。
でも、私の心にわだかまりは残った。
He was about to dump me. (彼は私を棄てようとした。)
その事実はひどく私を傷つけた。
結婚の責任という重圧から逃れようとする、それは誰にも起こることなんだろうか。たとえばマリッジブルーの一部だったりするんだろうか。
He's such a wimp. (腰抜けなんだわ。)
日本語でいいはずの場面で英語が出てくるのは、混乱している証拠だ。思考にコントロールがきかない。しかも私の英語はキツイ。婉曲表現だとか柔らかい言い方を使えるほど英語が得意でないからだ。
英語でオスカーを責め、日本語で自分をなぐさめた。
水曜と週末に会うというのが、なんとなくの二人のスケジュールだった。「今夜どうする?」と電話をするのはたいてい私の方だったが、たまにはオスカーからかかってくることもあった。
明日は水曜日。私が電話をかけなかったら、オスカーはかけてくるだろうか。
それまで登録料の支払いは見合わせよう。