メタボなお腹に貯まった中性脂肪はブドウ糖によってつくられるものであり、もとは炭水化物(糖質)である。
なぜ、炭水化物が脂肪という形に変えられストックされるのかというと、そのほうが生命体として効率がいいからだ。

脂肪は1グラム9キロカロリーの熱量がある。
たんぱく質、炭水化物などは1グラム4キロカロリー前後で二倍の開きがある。脂肪は1グラム9キロカロリーの熱量がある。
飢餓は絶えず人々をおびやかした。そうした状況においては、体内エネルギーをコンパクトに凝縮して貯蓄する必要があり、脂肪という形をとるのが効果的だった。
炭水化物の摂り過ぎによって余ったブドウ糖が形を変えて、効率のいい熱量として蓄えられる。
そのため、ダイエットにおいてもカロリー制限より炭水化物制限のほうがいいということになる。
それは、世界中で証明されている。
医学雑誌 The New England Journal of Medicine誌の報告
322人の中程度肥満者に対して、以下の三つの食事療法をランダムに振り分けて2年フォローアップした。
A 低脂肪でカロリー制限食
B カロリー制限した地中海料理
(長寿の多かった地中海の食事を基本としたもの)
C 低炭水化物でカロリー制限なし
結果はBとCが好成績で、特にCが一番ダイエット効果があった。
Cのグループは、血中善玉」コレステロール(HDL)の上昇効果があり、さらに中性脂肪低下が認められた。
ほかにも、「The Journal of the American Medical Association」「Annals of Internal Medicine」などの医学雑誌に同様の報告がされている。
世界中のさまざまな研究機関が「アトキンスダイエット」という低炭水化物、高脂肪、高タンパク質の食事と、カロリー制限した食事などさまざまなダイエット法を比較検討した結果、アトキンスダイエットが最も減量率が高かったというものである。
アトキンスダイエットは、血圧、血糖値、インスリン値、中性脂肪値にも好影響を与えるという結果が報告されている。
ダイエットは炭水化物を減らすのが一番というのは確かなようだ。

肥満が糖尿病の原因になるのはなぜか
夜、食べたスパゲティーは胃で消化され、腸に送られ、消化酵素によりブドウ糖に分解され、腸から吸収される。
そして、腸から吸収されたブドウ糖は肝臓に送られ心臓を通って全身に供給される。
正常者の血糖値は吸収されたブドウ糖の量に比例して上がってしまうことはない。
だが、太っていると「インスリン抵抗性」という状態になりやすいのである。
インスリンン抵抗性とは、インスリンが出ているけれど、効きが悪い状態を言う
それでも最初は、効きが悪い分、膵臓はたくさんのインスリンをだして血糖値を抑えてくれる。
しかし、それを続けているうちに膵臓が疲れ果て、充分なインスリンを出せなくなる。
そして、糖尿病発症となる。
糖尿病がひどくなるとやせてくるのは、インスリンの出が悪すぎるために、もはや血液中のブドウ糖をグリコーゲンや脂肪にため込まなくなるからだ。
何も治療しないまま、血糖値が300~400と高血糖状態になっていると、一日に100グラム以上の尿が出る。
これは、食事一食分になり、こうなると食べても食べてもやせていくということになる。
肥満者は、今のうちに体重を落とし膵臓への負担を軽減しなければならない。
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