ヒロシが行方不明になり
ヒロシがいないことが当たり前になった。
少なくともわたしの中では
ヒロシは完全に消去されてました。
ところが7年後の昼前のこと
わたしは大学生だったのでまだ家にいて
くそばばあ以外はみんな出かけたあと。
わたしもそろそろ、というときに
くそばばあが興奮した声で話しかけてきた。
ただの困った顔にも見えるし
嬉しくて困ってる顔にも見えた。
今ヒロシから電話だったんだよ!
おう!ばあさん元気か!?
っていうから
なんだ?ヒロシか?!
っていったら
そうだよ
今石垣島に住んでるって
おれも健康になったよって
勘弁してよ!!
あんたのその気持ちをシェアする気なんて
わたしには全くないですから!!
あんたたち母息子に
つきあうつもりもないから!!
口には出せなかった。