その日
ヒロシが3番目の奥さんを連れて
うちにやってきたらしい。

わたしは逃げました。
その日は友だちのところに
泊まらせてもらった。


ヒロシと3番目の奥さんは
うちに泊まって
次の日
父方の親戚たちが来たんだって。


ヒロシはバツが悪そうでもあり
照れ隠しみたいな感じでもあり

おう、元気だったか?

って感じだったらしい。


何も謝罪がなかったと母が言っていた。

そんな奴らをうちに泊めるなんて。
まあ3番目の奥さんに
罪はないとは思うけど。


なんの集まりだか知らんが
母は食事とかいろいろもてなした。
一番頭に来てるのは母なのに。


なんだか変な家だったなと
今改めて思う。
これじゃおかしくなっちゃうよね。


父はどうしてたのか思い出せない。

長期出張とかで居なかったのか?
居たのか?


ただ、姉が言ってたんだけど
親戚のおばさんが酔っ払って
ヒロシにけっこう絡んだらしくて
それがちょっと痛快だったらしい。


当時わたしはあまり
このおばさんのこと
好きではなかったんだけど

なにしろかき回すだけかき回して
さよなら〜って
帰っていくのが憎らしかった。

今になってみると
ありがたい存在だったなと思う。

くそばばあの呪いにかけられて
身うごき取れなかった母やわたしより
よっぽど人間らしい。