伝統的なヴェーダーンタの教科書には3つの柱があります
・ウパニシャド（ヴェーダーンタ）
・バガヴァッド・ギーター
・ブラフマ・スートラ
●ウパニシャッド
ウパニシャドとはヴェーダーンタの別名です。
ウパ（近い）二（強調）シャド（破壊する）
「私は体」「私は考え」と言った間違いの考えを破壊するもの。
ウパニシャッドは100以上ありますが、
その中でも最も重要なものが、シャンカラが解説を書いた10のウパニシャッドです。
①イーシャ・バーシャー・ウパニシャド
②ケーナ・ウパニシャド
③カタ・ウパニシャド
④ムンダカ・ウパニシャド
⑤マーンドゥキャ・ウパニシャド
⑥タイティーリヤ・ウパニシャド
⑦チャーンドギャ・ウパニシャド
⑧ブルハダーランヤカ・ウパニシャド
⑨プラシナ・ウパニシャド
⑩アイタレーヤ・ウパニシャド
シャンカラは、教えの伝統「グルパラムパラー」の先生の一人です。
シャンカラの時代は、間違ったウパニシャドの解釈が氾濫していました。
シャンカラは、間違った解釈を訂正し、
伝統の正しい理解を後世に残す為に、解説書を書いた人です。
10のウパニシャッド、バガヴァッド・ギーター、そしてブラフマ・スートラに
解説書を書きました。
ヴェーダ・ヴェーダーンタの勉強は、シャンカラの解説を通して学ぶことが大切とされています。
●バガヴァッド・ギーター
ヴャーサによって書かれたものであり、
ヨーガとヴェーダーンタのつながりが見事に教えられています。
バガヴァッド・ギーターは、ヴェーダの教えのエッセンスと言われ、
これ１つで全体のヴェーダを学んだと同じ意味があります。
ギーターを勉強するときも、シャンカラの解説に沿って勉強を進めることが大切です。
バガヴァッドギーターは、マハーバーラタという歴史物語のひとつの章。
アルジュナは悲しみに打ちひしがれ、座り込んでしまいます。
そのアルジュナに、クリシュナがヴェーダーンタを教えました。
それがバガヴァッド・ギーター。
誰でも人が大きく成長するときに起こるのがヴァイラーギャ。
そのヴァイラーギャの前後にあるダルマの生き方から、
モークシャをゴールとしたヨーガの生き方へのシフトは、
見事に、読む人の人生にオーバーラップしてゆくでしょう。
ですから、ヨーガとヴェーダーンタのつながりを理解するためには、
バガヴァッド・ギーターの勉強が欠かせません。
●ブラフマ・スートラ
ヴャーサによって書かれたものであり、
聖典の宇宙観を一通り理解した人が、
さらに理解の隙間を埋めるために、学ぶ聖典です。
ヴェーダーンタの勉強は、一定期間、
先生の言葉に耳を傾ける［シュラヴァナ］が必要です。
ヴェーダーンタの知識に何の疑いもなくなった人が次のステップに入ります。
次のステップが、分析・瞑想［マナナ］の時期。
そのためのテキストがブラフマ・スートラ。
気がづかれないけれども深いところに残っている、
あいまいさや疑いを取り除いていくのです。
また、ヴェーダーンタの勉強と共にあるのが、毎日の祈りや瞑想です。
シュラバナ、マナナが進に連れて、瞑想の質が変わってきます。
そして瞑想の最後の段階が、ニデッデャーサナ。
●タットヴァボーダ
ブラフマスートラも、ウパニシャッドも、バガヴァッドギーターも
サンスクリット語で書かれています。
「サンスクリット語なんて無理・・・
」と思うかもしれませんが、
まず、タットヴァボーダを学んでみませんか？
聖典の全体図をマッピングするのにとても適した聖典です。
また、ウパニシャドやバガヴァッド・ギーターで使われる最も大切な言葉と、
その意味を教えています。
ヴェーダーンタの勉強はきちっとした教えの方の方法論があります。
その代表的な方法論をしっかり収めたものが、タットヴァボーダ。
ヴェーダーンタの全てがこの本に詰まっています。
●サンスクリット語について
自分自身の人生においてモークシャを深めるとき、
原典と自分が離れないように、気持ちを繋いでくれるものがサンスクリット語。
チャンティングができることや、一つの詩が読み書きできるようになり、
大事な詩がより大事になることなど、
サンスクリット語に親しみがあればあるほど、教えに留まれます。
文法とまではいかずとも、機会があれば、
ほんの少しの読み書きからでもチャレンジしてみてくださいね。
何かお手伝いできることがあれば、いつでもお声かけください。
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開催中のヴェーダーンタ＆サンスクリット語の勉強会
・タットヴァボーダ文法 （月曜20:00〜）
・サンスクリット語初級文法 （火曜20:00〜）
・プージャーチャンティング （水曜 19:30〜）
・サンスクリット語中級文法 （金曜7:00~7:30）
・ギーターチャンティング （金曜 19:40〜）
・バガヴァッド・ギーター２章 （金曜 20:00〜）
・いーしゅわらーや なまは & 瞑想会（第1/3土曜19:30〜）→ １１月よりタットヴァボーダ