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योगस्थः कुरु कर्माणि सङ्गं त्यक्त्वा धनञ्जय ।
सिद्ध्यसिद्ध्योः समो भूत्वा समत्वं योग उच्यते ॥2.48॥
ダナンジャヤよ。成功や失敗に関して、同じに見方にとどまり、
執着を手放し、ヨーガにしっかり根付いて行いをしなさい。
考えに偏見のない平静さがヨーガと言われます。
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創造宇宙のすべては、それぞれのダルマを持っている
創造宇宙は、創造・維持・崩壊というサイクルの中にあり、
このプロセスは今この瞬間も、絶え間なく続いています。
全ての生き物がそれぞれの役割を果たしているため、
世界はうまく成り立っています。
メイプルの木が紅葉し、甘いシロップを生むこと、
レモンの木が酸っぱい実をつけること、
カタツムリがゆっくり進み、ライオンが力強く走ること――
それらすべては、ダルマによって定められた秩序です。
植物や動物は自由意志を持たないため、その秩序に従って生きるしかありません。
したがって、その生き方そのものが常にダルマです。
⚪︎人間だけがプログラムされていない
動物の行動は100%プログラムであり、選択の余地はありませんが、
人間には、その行いを「するか・しないか」を選ぶ自由があります。
動物とは違い、人間は自由意志を持っています。
では、人はどのような基準で行いを選ぶのでしょうか?
人は成長の過程で多くのラーガ・ドヴェーシャを集め、
自分に都合のよいことや、簡単に得られることが行動の決定基準になっています。
ラーガ・ドヴェーシャを満たすために、時にはアダルマを犯してしまうこともあります。
⚪︎ 自分の義務を果たすことは祈り
どのような創造物もすべて、ダルマという秩序に従って動いています。
原因なくして結果はあり得ません。
ですから、あなたが生まれたことにも、必ず理由があります。
どのような存在も、理由があって生まれているのです。
誰もがこの世界を形づくっている一部であり、
だからこそ、あなたはここにいます。
すべての存在に役割があるのなら、あなたにも役割があります。
例えば、エンジンという一つの秩序の中では、
ネジもピストンも、それぞれが大切な役割を担っています。
たとえ動いていない、地味な役割に思えるネジであっても、
それが一つ欠ければ、エンジンは成り立ちません。
このように、世界のあらゆるものに、目的(役割)があると理解するなら、
人間社会の秩序の中における自分の存在を、ちっぽけだと見るべきではありません。
あなたも重要な存在であり、果たすべき役割があります。
イーシュワラの仕事(ダルマ、秩序)は絶えず進行しており、あなたはその歯車の一部です。
これが事実である以上、あなたはあなたの仕事を果たさなければなりません。
この時、この場所で、あなたがなすべき仕事が何であるかを知り、それを行うこと。
これがスヴァカルマと呼ばれます。
すべての動物も、木も、この創造宇宙に貢献しているように、
あなたもまた自分の貢献をするのです。
そして、その仕事が何であれ、自分のスヴァカルマを行うことが、
イーシュワラへの捧げもの(アルチャナ)となります。
イーシュワラを認識する時、行いはヨーガに変換されます。
あなたは神の手足として(=ダルマであるイーシュワラに沿って)、
その役割を果たしています。
それは重要な役割です。もし重要でなければ、あなたはここに存在していないはずです。
例えるならば、この世界は、イーシュワラのオーケストラのようなものです。
オーケストラは、すべての音があってこそ完成し、どの音も欠かすことはできません。
同じように、私たち一人ひとりにも、それぞれ果たすべき役割があります。
それを果たすとき、あなたはイーシュワラと調和しています。
だからこそ、自分が本当にすべきことを正確に行ったとき、人は満足感を得ます。
それが本当はやりたくないことであったとしても、
実際にやり遂げたあとには、充足感があります。
なぜなら、誰もがいつもダルマの法則を感じているからです。
この理解は、単なる考えではありません。一つのヴィジョンであり、事実です。
すべてのカルマを統括しているダルマの法則に沿うこと、
世界とのハーモニーを選ぶこと、それがカルマ・ヨーガであり、
これが「カウシャラ」の意味です。
この姿勢で行いを続けることによって、アンタッカラナ・シュッディがもたらされます。
アンタッカラナ・シュッディがあれば、知識が起こるのに時間はかかりません。
なぜなら、知識に必要なものは、アンタッカラナ・シュッディだけだからです。
そして、知識によって、モークシャがあります。
このようにして、「カルマ・ヨーガ」 →「 アンタッカラナ・シュッディ」 →「 ニャーナ」
というすべてのステップが完成するのです。
このように、カルマヨーガとはモークシャのためだけにあります。
