最近は、何にでも『生成AI』です。
確かに、凄い技術です。
言葉で説明するだけで、自動的に「絵」を描くなど驚きます。
生成AIはいろいろな分野に活用され始めています。
英語学習も例外ではありません。
生成AIで英語が練習することが画期的なことの様にいう意見が大半のようですが、
私は、そうは考えていません。
生成AIの英語学習の効果は非常に限定的です。
多少の効果はあるでしょう。
『効果』として考えられるのは次です。
①英会話の ”初心者” には多少の練習になる
・初対面の挨拶程度
②プレゼンのセリフなどの誤りを修正する
①は、ごく基本的なことが学べるということです。
挨拶表現などが「通じるか」、「正しいか」などを確認するような場合です。
また、②については、英語表現や発音の誤りを訂正してくれる効果があります。
英語表現の正誤については、現在までの文書作成ソフトやメールソフトなどでも自動的に指摘可能です。
生成AIであれば、文章全体の流れとしてふさわしい表現を提案したり、発音のチェックなどもできそうです。
ここまで、①と②として期待できると考えられる「メリット」、「効果」を書きました。
生成AIの英語学習も効果として私が考える『課題』はこれです。
「英語が話せない人が話するようになるための練習にはならない」
前述の①の様に、挨拶程度のレベルの練習にはなります。
しかし、その程度でしょう。
何故そのように考えるかという理由はこれです。
「機械と会話して楽しいか?」
ということです。
私が英語の勉強が好きで続けているのは、
『楽しいから』
です。
私はこれまで、バーなどで1,000人を超える外国人に声を掛けて雑談を楽しんできました。
英語が話せると、初対面の外国人とも友達になることができます。
初対面でも大笑いしながら雑談をすることができます。
初対面同士でも、お互いを尊敬し合うことができます。
『人』と心を通じさせることに楽しみを感じることができます。
だから、これまで1,000人以上の初対面の外国人に声を掛けて雑談を楽しんでいるのです。
これが、相手が『機械(生成AI)』の場合はどうでしょう。
幾ら会話を続けても、相手は『機械』です。
友達にはなれません。
相手から尊敬されることがありません。
楽しさは感じ難いでしょう。
生成AIでスピーキングの練習をすることは、
最初は「便利」、「画期的」と感じるかもしれません。
しかし、長くは続かないと思います。
「英語が話せるようになる」
という目的の場合、相手が生成AIでも、半年、1年、もしくはそれ以上継続する必要があるでしょう。
しかし、それだけ長く生成AIを相手に英語学習が継続できるでしょうか。
非常に疑問だと思います。
12/12の日経新聞に英語教育関連企業の記事が掲載されています。
ポイントは、その企業がこれから始めるサービスが、
『生成AIと人間講師を併用する』
ということです。
この企業も「生成AIではダメ(完結しない)」ということを理解しているようです。
その上での ”苦肉の策” ということでしょう。
「生成AIが相手であれば緊張しない」、
「間違えても恥ずかしくない」
これが生成AIのメリットの様に一般に言われます。
これは、裏を返せば、
「相手が人間の会話とは別物」
ということです。
つまり、
「会話が面白くない」
ということです。
人間同士の会話では、こちらの「言い方」が間違っていて相手の人が大笑い、二人で大笑いすることがあります。
生成AIでもこれができるレベルに技術力が上がれば状況は変わるかもしれません。
つまりそれは、「AIが感情を持った時」です。
