「翻訳機があるから英語は勉強しなくても大丈夫」
という意見があります。
「英語は勉強したくない!」
という方には、機械翻訳は使える技術かもしれません。
また、海外旅行での買い物などの会話には使えそうです。
ただ、現在の技術では翻訳を間違えることがあることも理解して使う必要はあります。
2、3か月前に観たテレビ番組で、タレントの風間俊介さんが飛行機会社のマイレージをためる目的で海外に弾丸旅行する様子が紹介されていました。
その中で、台湾だったかアジアの国に行く場面がありました。
タクシーに乗り込み、ポータブルな翻訳機を使ってタクシードライバーと会話します。
成功した会話も紹介されていましたが、
そうでない会話もありました。
「ここから20分以内で行けるXXX料理の美味しいお店に連れて行って」
このような内容だったかと思いますが、翻訳機に吹き込み、ドライバーに聞かせます。
ドライバーの会話も吹き込んで日本語に翻訳してみるのですが、
その答えは全く”とんちんかん”なものでした。
このような間違えが許されるような状況であれば翻訳機は便利かもしれません。
しかし、契約交渉や精巧な機械製品の設計などの仕事で使うことは難しそうです。
技術は進歩しますので翻訳精度が上がることは確実です。
それでも、機械を通して会話するのでは、人と人の生の会話と全く同じにはならなそうです。
精度がかなり上がったとしても、今の技術では機械翻訳には決定的な欠点があるように感じています。
それは、「何でも(無理やり)翻訳してしまう」ということです。
人間であれば、言われた事が聞き取れなかったり意味が分からなかったら聞き返します。
「え?分からない。もう一度言って。」
また、聞いた内容がこれまでの文脈と食い違うと思う場合は、自分の聞き取りが間違ったと想定して、
「どういうこと?」
と聞き返します。
聞いた内容が、
「この人がこのようなことを言うはずがない。きっと聞き違えだろう。」
のように感じれば聞き直すはずです。
しかし(今の)機械翻訳は人間の様な判断はできません。
聞いた内容が意味不明でも、聞き返さずに機械的に翻訳することを優先します。
機械でも全くキャッチできなければ
「聞き取れませんでした。もう一度仰って下さい。」
などは言うと思いますが、聞いたことが「文」として捕まえられれば、正直にそのまま翻訳します。
前の会話の文脈に沿っているか否かの判断は、恐らく現在の翻訳機では行わないと思います。
翻訳機の精度が今後どれくらい向上するかは見ものです。
精度が向上するとしても、自分で英語力を身に付けておくことは非常に価値があると私は思います。
少なくとも、仕事で英語を使う方は機械翻訳の精度が使えるレベルになることを期待して待つのではなく、
英語の勉強を開始するのが得策だと思います。
