よくスピーチなどで登場する重要単語に
"humble"
があります。
オバマ大統領の就任演説(Inaugural Address)でも使われています。
2009年1月20日のワシントンでの演説では、次のように演説を始めています。
"My fellow citizens, I stand here today humbled by the task before us, grateful for the trust you have bestowed, mindful of the sacrifies borne by our ancestors."
「国民の皆さん、私は今日ここに立ちながら、われわれを待ち受ける難題に謙虚な気持ちとなり、皆さんから与えられた信頼に感謝し、先人たちが払った犠牲に思いを馳せています。」
(出典:「オバマ大統領就任演説」朝日出版)
私は今週、仕事関係である企業の創立記念パーティに参加したのですが、その会社のCEOの方の演説にもこの "humble" という単語が使われていました。
humble [形容詞]
1.謙虚な、へりくだった、つつましい
2.(身分・地位などが)低い、卑しい
3.みすぼらしい、質素な
humble [他動詞]
1.~を卑しめる、恥ずかしめる
2.~を卑下する
humble myself
(人が)へりくだる、謙虚になる
さて、「謙虚な」という意味では、"modest"という単語があります。
この単語も頻繁に使われています。
"humble" と "modest" という単語の違いが辞書『スーパーアンカー英和辞典』で次のように説明されています。
「humbleは神の前ではだれもが等しい価値を持ち、自分だけが特別優れていると考えないで、偉ぶらない、奢らないという意味の謙虚さを意味する。
modestは自分の達成したことを吹聴しない控えめな態度をいう。
歴史上の偉人はしばしば自分の使命や信念を声高に説くので、人柄はhumbleであっても、行動はmodestではない場面がある。」