埼玉レコ屋㉒ - 大宮 | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

(前回からの続き)

最初の北浦和D店で1枚入手した男は、京浜東北線に乗ってあっという間に埼玉Big City 大宮へ。改札出れば、ん~ここも人が多い。当たり前だけどD店って人波がヤバいところにいつも出店してる…ってお店の常道ですが(笑)。東口を出れば昨年火事になったマック?のあった辺りが黒焦げのまま手付かず状態(汗)。当時はパニックだったろうな。

 

…なんてことはレコの事しか頭にない男に1秒で過ぎ去り、人波を掻き分け歩くこと5分で大宮D店に到着!

 

またもや写真を撮り忘れてD店HPより無断拝借しました(スンマセン!)

 

なぜ店の写真を撮り忘れるか?

 

答え:

1. 入店する前はレコを早く見たいので、写真のことなど微塵も考えない

2. 店から出る時は⇒

 

①オケラだったときは早く次の店に行きたいし、何も買えなかったんだから写真を撮っても意味がない

 

②欲しいものが買えたときは、嬉しさのあまり写真のことなど頭から消え去っている

 

といったところです(完!)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

さぁさぁさぁと、店内突入すれば狭い通路にお客がウヨウヨいますがな!は、早くどいて~なぁ…と奥地の壁一面に広がるレコフィールドへ。この店は狭いから、混みだすと棚移動が難しくなるんだよな…と見てみれば自分の他に私同様のオッサンが一人掘っているだけ(ホッ)。

 

新入荷も見てみれば、ぎっちりとレコが詰まっている(嬉)。店によってレコ在庫がかなり違うな…と思い一枚一枚捲ってみるも、GWセールの残り香なのか、それっぽいRock Classic なオリジナル廃盤や国内レア帯付きやらに混じって、よく見る国内盤再発軍団と。レア盤軍団を欲しいのは山々だけど、元々高かったものが以前の数倍になったレコ達を買えるわけがない。ん~…やっぱり今時レコ屋で欲しいものを見つけるなんて無理か?5年程前だっけ、この店だけで30枚ほど一気に買い込んだのに…とふと壁に目をやると、ある1枚に目が留まった!

 

Ugly Custard ‎– S/T (Kaleidoscope – KAL100) UK LP ラミネート・ジャケット(表側)1971年 12,800円

 

ウエエッ!あのジャケットは!本当に狙ってたブツが見つかったときは声が出ません。値段を一瞥し、無言&スラッシュメタル並みのハイ・スピードで壁から剥がして抱えてしまった(ハァハァ…)。この数日前にyoutube でリストに保存していたこのアルバムを再度聴いて、「あぁ…良いアルバムだなぁ…」と思っていたところ。そしてその実物を初めて目にしたのでマジで驚いた!コンディションEX ( Excellent =状態良好の意味 ) なら、各国盤ともに現在3万円ほどするはず。それが1万円台前半!こ、コンディションは…プライス・タグには盤質”B”とある。少しでもキズがあるなら止めよう、この後中野D店で4,000円レコの支払いもあるし。

 

この”アーグリー・カスタード”と名乗るグループ、ご存じですか?メンバーは:

 

1. Herbie Flowers (B)
2. Clem Cattini (Dr)
3. Alan Parker (G)
4. Roger Coulham (Organ)

 

この4人組ですが、1, 3, 4の3人が UK Pop Rock バンド "Blue Mink" のリズム・セクション(1969~1974?年)

上の紅一点の黒人女性Vo(後に Ann Odellが加入)は、後にソロでも有名になる Madeline Bell!!

 

 

その次に1,2,3 の3人を中心に結成されたのが、"Hungry Wolf(1970年)"

UK Progressive Jazz Rock アルバムとして昔から高嶺の花の1枚。3万円は下らない。未入手(涙)。

 

 

その後同メンバーで作られたのが、UK Blues Rock Band "Rumplestiltskin / Black Magician" (2nd アルバム 1972年)

1st S/T アルバムが昔から有名で、この2nd アルバムはメンバーを総入れ替えして、ドイツとオランダのみでリリース。

 

その昔このバンドの1st アルバムのブルース・ロック路線に感動した私は、閉店セールをやっていた新宿にあったレコ屋(名前忘れた)でピンピンの状態で入手。当時5,000円位だったっけ?でも聴いたら、ん?ナニコレ?って感じでガッカリした覚えが(涙)。今考えたら1st とメンバーが全て変わってるんだから、そりゃ無理ないか。プロデュースの Shel Talmy だけ1st & 2nd アルバムで共通。

 

そして当の"Ugly Custard" ですが、ドイツ、フランス、スペインでは1970年に全てジャケット&タイトルを変えてリリース。本国UKでは翌1971年にリリースと。契約上の関係ですかね、これは?こういう場合、どこのプレスがオリジナルなんでしょう(汗)?

 

 

"Ugly Custard ( 1970年 ) "

素晴らしきUK Progressive Jazz Rock アルバム!

 

 

結局引き抜いたのはこの1枚で、カウンターで盤を見せてもらう。初めて実際に手にするレコなのでオリジナルかどうか全く分からずも、もしコンディション良好でこの値段で逃してはまた家に帰ってからうなされる…と。盤を見れば、オオッ!美品だ!薄いスレが少しあるけどキズもないし!一応聴かせてもらえば、音も良いぜ!し、しかし金は…と魔法のプラスチック・カード(人はそれをクレジット何やらと言っていた)でねと。

 

実際の支払いは…レコード中毒患者たるもの支払いに思いを馳せてはならない!ただただ念願のブツを入手することだけど考えねばならぬ!最近入信したレコード中毒宗教の教えは、確かそうだった。深く考えるのは止そう…。最悪訳の分からぬFXで一獲千金…ん~あれは結局、やり方が分からんので止めたんだな(笑)。否、後で大量にヤフオクで売ろう!何とかなるやろ?と、慣れないクレジット払いでそそくさと退店。

 

あぁ…買ってしまったか。しかも2件行って早くも1.5万円も散財するとは(文字にすると悲しいな、これ)。いつからこんな大胆な男になったんだ、私は?

 

気持ちを鎮めるべく、大宮に来たら昼は必ず寄るラーメン店 ”ひむろ” へ。

 

この店の大盛りは無料である。掘り師たるもの昼はガッツり行かねばならぬ。例のマグマ大使事件などもはや忘却の彼方だ!

 

マグマ大使事件はこの時に起こったようだ…

 

レコ屋の写真は撮り忘れても、昼飯のラーメン写真を忘れないとはこれ如何に?オッサンにはキツイ大盛りを平らげ、今度は埼京線に乗って一路池袋へ向かった。(つづく…)。

 

追記:今 Discogs 見たら、同じような値段&同じようなコンディションで渋谷Face Records? が上の "Ugly Custard" 売ってやんの!F***********K!!

 

 

★飛び出します★ ↓↓↓