紫陽花





止まない雨に打たれ

揺れ動く紫陽花は

まるで心のよう

どれだけ傍に感じても

叶わないのに…



肩寄せて歩いた

小さな傘に隠れて

このまま行き先は

知らなくて良い


いつの間に繋いだ

手のひらは温かくて

君が傍にいた日々を

忘れはしない



美しさと切なさ

移りゆく紫陽花よ

それは恋の模様

彩られた日々


いつの日か訪れる

別れを知っているから

見つめ合い続け

瞳を濡らす

この想いは

叶わないのに…




移りゆく季節が

風と共に君をさらった

一人取り残された

今はまだ


見慣れた景色は

想い出が溢れている

何処か遠く離れても

感じている



青空は霞んでも

足下で咲く花は

何も言わずに優しい

あの日のように


止まない雨に打たれ

揺れ動く紫陽花は

まるで心のよう

どれだけ傍に感じても

叶わないのに…