5時半起床。夜が明けてくると、窓の外は深い霧に包まれていた。

 視界が悪い中での走行は危険なので、霧が晴れるのを待つ。しかし、7時半になっても状況は変わらないので出発。

 通勤通学時間になっているので、それなりに交通量は多い。安全のため歩道を走る。

 市街地を離れ、高度が上がってきたら霧は晴れてきたが、久万高原の町は低い雲に覆われているようだった。

 山にかかっているのは、霧か雲か。

 自動車専用道との分岐点がある辺りまでくると、路肩に雪が積まれている。

 遍路小屋にて、一休み。ここまで来るとかなり寒い。

 自動車道の方に行ってしまったのか、追撃してくる車はない。時折、軽トラックとすれ違うのみだ。

 久万スキー場への分岐を過ぎて、8時40分、三坂峠。峠の近くまで人家がポツポツあるが、人の気配はしなかった。

 

 峠を越えると、遠くに松山市街。降りてゆくに従い雪は路肩から消えて、ようやく一台の車に追い越された。

 道は自動車専用道と合流して、恐怖の下り坂になる。次々に車が追い越すというより、道幅が狭いのですり抜けてゆく。路肩も狭く、側溝には蓋がないから逃げ場がない。命の危険を感じながら、浄瑠璃寺への側道を探す。あった。助かったと思ったら、なんと通行止め。しかも通行止めの理由の文字が消えているので、歩行者や自転車が行けるかわからない。

 全面通行止めなら、行けないが封鎖しているフェンスに人が通れるぐらい開いている。偵察してみると自動車が1台放置されていて、その先は軽トラ1台通れるぐらいの細くて急な下り坂、路面は落ち葉や枝が散乱していて長らく放置されている様子。しかし、道の端には小学生の絵が並べられているので、かつてはよく利用されていたようだ。

 山を降りて、浄瑠璃寺側から確認すると、通行止めの理由は路肩崩落。こちらも偵察してみたら確かに車が通るぐらいに崩落している場所が確認できたが、歩行者や自転車の通行に支障があるとはとても思えなかった。歩き遍路や自転車遍路の安全ために、車両通行止め(ただし軽車両を除く)という表示にしていただきたいものである。

第46番札所 医王山 養珠院 浄瑠璃寺

 10時到着。農村の中にあるお寺。手水鉢の水は節水のため止めているそうだ。

 紅葉が美しい。

 ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。

 次の八坂寺は、すぐ近く。開基とされる役行者の像がある。

第47番札所 熊野山 妙見院 八坂寺

 本堂、紅葉が美しい。

 大師堂。

 八坂寺のトイレ。男女の別を、坊ちゃんとマドンナで表しているのかな?さすが松山のお寺。

 ご本尊は、阿弥陀如来。真言は、おん あみりた ていせい からうん  極楽往生、現世安穏のご利益。

 「お遍路の里えばらMAP」金平狸がかわいい。

 西林寺までは、距離があるが、農村地帯のゆったりした道だ。

第48番札所 清滝山 安養院 西林寺

 松の緑が美しいお寺である。

 大師堂

 ご本尊は、十一面観世音菩薩。真言は、おん まか きゃろにきゃ そわか 災難除け・病気平癒・財福授与・延命・極楽往生など。

 西林寺を出て浄土寺に向かう。交通量が多くなり、住居や店が増え、道幅が狭くゴチャゴチャした感じになる。

第49番札所 西林山 三蔵院 浄土寺

 本堂。

 大師堂。

 境内の中は静かだ。

 ご本尊は、釈迦如来。真言は、のうまく さんまんだ ぼだなん ばく 魂の成長、悟りを開くためのご利益。

 次の繁多寺は住宅街を通り抜けたところにあるお寺。

第50番札所 東山 瑠璃光院 繁多寺

 本堂。

 大師堂。

 歓喜天堂には鳥居。神仏習合のなごりか。

 境内の横には人工の池。工業用水らしい。松山市街が一望できる。

 ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。

 石手寺に近づくと、さらににぎやかになる。

 石手寺の入り口付近の櫓。

 近くには遍路の元祖、衛門三郎の石像。

 門前には仲見世がある。

第51番札所 熊野山 虚空蔵院 石手寺

 三重塔、重要文化財らしい。

 

 

 境内には不気味なものも混じったコレクションが展示されている。

 

 

 大師堂。弘法大師の絵が飾られている。

 清浄洞窟の中は真っ暗で、少し入ってみるがリュックがひっかかるほど狭い階段なので、すぐに引き返す。

 外には石仏群。みんな一緒大仏というらしい。

 ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。

 お参りを終えて、お寺の前のファミマのベンチで休憩させてもらう。14時である。近くに道後公園もあるので、残り時間は松山観光に当てるか、明日、移動する宇和島市の途中にある太山寺と円明寺に参っておくか。結論は、参れるときに参らないと後がきつくなるというこれまでの教訓から太山寺を目指すことにした。

 道後温泉を抜ける。子規記念博物館が見えて、後ろ髪を引かれる思いがするが以前(12年前だが)行ったことがあるのでスルーする。せっかくだから、坊ちゃん列車の写真だけは撮っておく。

 松山の中心街、路面電車にはジブリ展のラッピング。

 国道196号線で宇和島方面へ、途中から県道に入る。自転車遍路とおぼしき人が前を走っているのを発見。ついて行けば楽に目的地につけると思ったが、変な側道に入ったので位置確認をする。どう考えても道が違うようなので追尾中止。

 参道入り口の一の門。ここから800m

 太山寺は、山の中腹にある。あと、570m。

 工事中とのことで400mほど坂を徒歩で登らなければならない。急坂だが、自転車遍路にとって歩く方がむしろ楽である。

第52番札所 龍雲山 護持院 太山寺

 大師堂。

 本堂は国宝である。

 境内では、工事の人が木の伐採や電気設備関係の作業をしていた。

 ご本尊は、十一面観世音菩薩。真言は、おん まか きゃろにきゃ そわか 災難除け・病気平癒・財福授与・延命・極楽往生など。

 納経所で御朱印をいただいたら16時過ぎ、円明寺は明日にして、国道196号線にもどろうとすると目の前に現れた。

 

第53番札所 須賀山 正智院 円明寺

 西日が当たる境内。

 ご本尊は、阿弥陀如来。真言は、おん あみりた ていせい からうん  極楽往生、現世安穏のご利益

 先ほど、追尾しかけた自転車遍路の人が来ていた。青年である。少し話をしたら、昨日、日が暮れた久万高原を降りてきたらしい。気温は6度で相当寒かったとのこと。人のことは言えないが無茶をする。

 その場で別れ、松山市内へ。今日の宿泊先は松山城の城山の麓にあるビジネスホテル泰平別館である。夕方のラッシュ時と重なり、歩行者や自転車をかわしつつ、市の中心部に向かう。ビジネスホテル泰平の文字が見えたので、フロントへ。予約名簿にないと言われ愕然。予約確認メールを見せると、ここは本館で、別館で予約があることを確認していただいた。100mほどもと来た道を戻ると別館があった。どうやら見落としたようだ。

 19時マルナカ若草店に買い出し。まぐろ巻きや玉子サラダ巻き等を購入。山道も疲れるが街中も疲れる。

 

宿泊費:4,300円(2026年 4,500円~8,100円)

飲食費:1,884円

納経料:2,400円(2024年4月から500円に改訂されているので4,000円)

 

本日の総移動距離:56.7km