晴れ。8時、河畔の宿からつキャッスル発。ホテルのフロントにゾンビランドサガ関連のポスターやキーホルダー等々のコレクションが飾られていた。郷土愛があふれている。
写真を撮っていると、ホテルの人が親切にも記念にと筆者の写真を撮ってくれた。しみじみいい宿である。
なお、TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」(見てないけど)に登場する主人公の出身地は、唐津市をモデルにしているらしく唐津城にもパネルがあった。
宿を出て県道347号線を福岡方面へ、すぐに虹の松原の松林の中の道に入る。よく手入れされた松並木は綺麗だが、道が狭く、歩道がないわりに交通量が多い。
虹の松原の中に鳥居があり、奥には忠霊碑があった。
海岸に出る道があったので、行ってみる。弓なりの海岸線と松林が美しい。三保の松原、気比の松原とともに日本三大松原の一つに数えられのもうなづける。
虹ノ松原には、七不思議があり、①蛇がいない ②蝉がいない ③クロマツしかない ④秀吉に睨まれて大きくなれない「睨み松」がある ⑤真水が沸く井戸がある ⑥秀吉が槍を立てかけた松がある ⑦根元がむき出しの「根上がりの松」がある なのだが、秀吉に睨まれたり、槍を立てかけられたりした松があるとすれば、樹齢は軽く400年を超えるので、そのほうが凄いと筆者は思う。
松林を抜けると浜崎地区。
浜崎地区の集落を抜けるとクルマエビの養殖場があった。道は国道202号線に入る。
海が美しい。トベラが白い花を咲かせている。
浜玉町から糸島市に入ったのが9時20分。
対岸に糸島半島が見えてくる。海は相変わらずきれいである。
箱島神社。愛の神様・耳の神様として信仰されているそうである。
道は海から離れ、筑前深江駅のあたりで、伊都国歴史博物館の標識があったので、行ってみようとあたりを探索するが、見つからない。Wi-Fiが使えそうなところもないので、やむなくモバイルで検索、ずいぶん先の方だった。農村地帯がしばらく続き、賑やかな市街地に入る。周船寺から県道566号線で山の方へ、だらだらとした坂道が体力を奪う。
ようやくたどり着いた伊都国歴史博物館は農村風景の中にあった。
来館者は筆者一人だけのようであった。展示のメインは、平原遺跡出土の直径46.5センチメートル、重さ8キログラムの世界最大の銅鏡をはじめとして、ガラス製勾玉や鉄刀等、埋葬者が邪馬台国の時代に絶大な権力を有していたことが窺える。
この記事を書いている少し前に吉野ヶ里の謎エリアの発掘調査が行われ、残念ながら副葬品が見つからなかったというニュースがあった。ただ、赤い顔料があったことから高貴な人物の墓であろうということであった。展示されている平原王墓主体部復元模型の土も赤く表現されていた。
話は脱線するが、吉野ヶ里の謎エリアの発掘が、「邪馬台国論争に決着をつける」等の見出し記事が散見されたが、魏志倭人伝には邪馬台国への経路は一大国(壱岐)、末盧国(松浦地方と推測)、伊都国(糸島市)、奴国(福岡市)さらに東の不弥国(飯塚説等がある)と続き位置的に邪馬台国や卑弥呼の文字があるもの(例えば金印とか)でも出ない限りは吉野ヶ里での決着は難しいと筆者は考えている。
4階は展望室になっており、田園風景が広がっている。弥生時代にも田畑が広がっていたのだろうか。
福岡市内に入り国道202号線を走る。福岡市街の山側の縁を進むかたちである。歩道の幅がかなり広く走りやすい。しかし迂回させられる場所や、アップダウンがあったりするのでそれなりに疲れる。
この旅最後の宿泊先である博多温泉旅館 富士の苑に着いたのは6時前だった。 旅館の入り口には筆者の名前が半紙に墨書されていた。部屋に入って驚いたコンロはないものの台所付きの3LDK。家族用のアパートタイプの間取りである。一人で泊まるのは広すぎて申し訳ない。
買い出しに行くため宿の横の川沿いを歩いて行くと、なんと中川の上流。中川は中州のあたりしか知らないので、知人の別の顔を見てしまったような気になった。
サニーで夕食等を買い、地元の常連さんらしき人々と掛け流し天然温泉を楽しんだ。夕食は、はかたもち豚のチンジャオロース弁当とレタス巻きとちくわポテサラ天。
本日の支出は宿泊代(素泊まり)5,000円(2025年は6400円)、食費等1019円、伊都国歴史博物館220円(2025年変わらず)
合計6,239円 1,239円の赤字

















