12時50分、ハウステンボス駅着。 ハウステンボスには過去2回訪れたことがあるが、駅についてはあまり意識していなかった。今回、よく見てみると、雨のせいかひっそりとしているがいい雰囲気である。

 ホテルオークラJRハウステンボス、アムステルダム中央駅を模したそうである。美しい建物は天候に関係ないようだ。

 ハウステンボスへ向かう道は雨のせいか人影まばらで、それはそれでまた、趣がある。

 ハウステンボス駅からハウステンボス入り口へは橋を渡るのだが、下を流れているのは早岐瀬戸で大村湾と佐世保湾を繋ぐ瀬戸である。長さ南北に約11km、幅員が平均125mで狭いところは10m程度、水深は全域で4m前後なので、大型の船舶の航行は不可能である。

 この瀬戸にもカブトガニが生息しているとのことである。筆者の知る限り、カブトガニは自宅近くの北九州市曽根干潟の他、大分県杵築市、岡山県笠岡市等、瀬戸内海周辺の干潟のある場所に生息しているとの認識だったが、旅は新たな知識と発見を与えてくれる。

 ちなみにカブトガニは甲殻類であるカニではなく、鋏角類であり、クモやサソリに近い。

 

 雨は降り続いているが、少し弱くなったようなので前進。長崎国際大学のあたりで、再び雨が強くなるが、突っ走る。13時半には、宿泊先である早岐駅前の旅館日吉屋を発見。しかし、チェックインは、15時からなので、どこかで雨をしのがなければならない。近くに早岐公園というのがあるので、行ってみると運良く雨をしのぐ場所があった。

 雨が小康状態になったので、早岐瀬戸を見に行くことにした。観潮橋に近づくにつれ幅が狭くなっている。

 観潮橋の下はさらに狭く、かなりの急流で、近づくのが怖いほどだ。

 この時は大村湾から佐世保湾に流れていたが、潮の干満により佐世保湾から大村湾に流れが変わるそうだ。

 再び早岐駅へ、ハウステンボス号が停車中だった。

 15時を過ぎたので、旅館へ、高齢のおかみさんが出てきてくれて、なんとか対応してくれた。ほどなくご主人が帰ってきて、いろいろ説明していただいた。この部屋は襖で廊下と仕切られており内側から鍵をかけられるが、外側には鍵はなく外出時は貴重品を持っていかなければならない。ここも、昔ながらの商人宿だ。部屋は広く、床の間には掛け軸、違い棚もあり、古いが立派な和室である。

 雨に濡れたせいか、寒気がして布団に入っていると、女将さんがお風呂どうぞと声をかけてくれた。 風呂上がりに雨に打たれるのはいやなので、まるたか生鮮市場に買い出し行ってからお風呂をいただいた。旅館の駐車スペースには、作業道具を乗せたワンボックスカー2台。客層はホテルAZと同様、働く人の宿のようだ。

 本日の夕食は、海鮮丼、細巻、白身魚フライ。明日は晴れの予定。

本日の支出は宿泊代(素泊まり)3,000円(2025年は3,500円~4,000円)、食費等844円 

合計3,844円 1,156円の黒字