肥後二見駅近くの国道3号線は、国道と言っても片側1車線である。11時日奈久温泉着。日奈久温泉センターのばんぺい湯というネーミングが熊本らしくてよい。ここは、種田山頭火が滞在した温泉地で「温泉はよいほんたうによい ここは山もよし海もよし 出来ることなら滞在したいのだが 一生動きたくないのだが」と日記に書いている。

 八代市街へ昼前に入り、球磨川を超えたのが正午。今日もペースが速い。なんか面白そうなところはないか、探していると、くまモンポート八代というのがあるらしいので、前川沿いを海へ。途中、八代ニャンコと遭遇。

 前川に沿って行くと、河童が相撲をしている石像。

 さらにあぐらを組んだ河童の台座には河童九千坊音頭の歌詞が彫られていた。

 さらに行くと前川橋の近くに杯を持った巨大河童の像。何事かと調べてみたら、ここは、仁徳天皇の御代に河童が中国から東シナ海を泳いで渡ってきた場所とのことである。つまり河童は、外来生物ということになる。河童たちは球磨川流域に住み着き、いつしか一族郎党合わせて9000匹にまでなり、その頭領は九千坊(くせんぼう)と呼ばれた。だから、河童九千坊音頭なるものがあるのか。

 だいたい、繋がったところで、イオン八代近くの公園。ここも河童推しが強い。

 海が見えてきたところで、対岸に護衛艦らしき船が接岸しているのを発見。自衛隊の船なら艦首に番号があるのだが…薄く130の数字が読み取れる。調べてみると汎用護衛艦まつゆきであることが判明。まつゆきは1986年に就役し、護衛艦隊第14護衛隊を最期に2021年除籍。しばらく舞鶴に係留されていたが、2023年に舞鶴を去ったとある。まさか八代まで連れてこられていたとは。今後どうなるかわからないが、まつゆきよ、お疲れ様でした。

 くまモンポート八代では警備員の方が交通整理中。クイーンエリザベス号が接岸しているので、見物客の車を誘導しているのだ。

 それにしても画角に入りきれない巨大さ、全長が294mもあるらしい。見物客もたくさん訪れていた。寄港は今日1日らしく、夕方には出港するらしい。今回の旅では、行ってみたら休館日ということもあったが、ラッキーなこともあるものだ。

 で、どこがくまモンポートかというと、この芝生なのかな?

 国道3号線にもどって、宮原町へ。ホテルAZ八代宮原店には16時着。ここでも、自転車は部屋にいれてよいとのこと。ただし、階段しかないので、急遽1階の部屋に変えてもらう。親切である。他のAZより安いのは階段しかないのとレストランがないことだとか。

 ファミリーフードありさに買い出しに出かける。小学校の前を通ると先生らしき人が出てきて大きな声で挨拶してくれた。こちらも挨拶を返したが、なんかチロチロ見ている。不審者にみえたかな。近くには

 田んぼかと思ったら、稲ではない。い草だろうか。

 夕食は、ちらし寿司、おいなり、ごぼうからあげ、ついでにカップやきそば。熊本なので球磨焼酎繊月。

 本日の支出は宿泊代(朝食付き)4,180円(2025年は5,280円)、食費等1,136円、洗濯代350円 

合計5,666円 666円の赤字