再び小降りになったので、甲突川沿いの「維新ドラマの道」へ。ここには、7つのモニュメントがある。

島津斉彬公と集成館事業。

大山巌と薩英戦争。

薩摩藩英国留学生。

5代友厚とパリ万博。

大久保利通と岩倉使節団。(写真なし)

西郷隆盛と西南戦争。

東郷平八郎・山本権兵衛と日露戦争。

 後で知ったのだが、このモニュメントにスマホやタブレットをかざすとAR技術を活用した鹿児島の英傑の歴史ドラマを見ることができるそうである。

 ここには、「牛島満陸軍大将生い立ちの碑」もある。牛島中将と言ったほうが通りがよいかもしれない。太平洋戦争末期、民間人も巻き込み悲惨を極めた沖縄戦の司令官である。あらためて調べてみると高潔で優秀な人物だったようである。

 「維新ドラマの道」のシンボルゲートは、斜めから見ると西郷さん、反対の斜めから見ると大久保卿の顔になる。幼い頃からの友であり、維新を成し遂げた同志であった二人の英傑。最後は袂を分かって、それぞれ非業の死をとげた二人へのレクイエムなのか…色々と考えさせられるものがある。

    

 さらに上流に進むと、「維新ふるさとの道」に入る。

 島津日新公いろは歌が彫られた石柱がある。薩摩藩の「郷中教育」の基本の精神となったといわれる47首の歌である。

「おもほえず違うものなり身の上の 欲をはなれて 義を守れ人」西郷さんを彷彿させる一首ではなかろうか。

 下級武士の住居である二つ屋。屋根は二つだが、部屋はひと続きになっているという特徴を持つ。

 維新ふるさと館を見学。入館料は大人300円(2025年も変わらず)。西郷さんと力比べをするコーナー等がある一方、薩摩藩と明治維新についての展示が充実しており、黎明館とはまた違う魅力のある施設である。維新体感ホールのシアターは西郷さんや大久保卿等のロボットがせり出してきて台詞を話すので臨場感満点である。筆者の座った場所の後ろから坂本龍馬のロボットが出てきたのには、驚いたが。

 外に出ると大久保卿と西郷さんの生誕地が近いので驚いた。他にも大山巌、東郷平八郎、村田新八等の生誕地が近く、薩摩の幕末維新と明治時代は町内会からはじまったような気がする。

 現金問屋あけぼのおにぎりセットとおにぎりだけだと裸の大将になりそうなので唐揚げ、ついでに明日の朝食のパンを仕入れてホテルへ。

本日の支出は宿泊代(駐輪代込み)5,300円、食費等747円、洗濯代600円 維新ふるさと館300円

合計6,947円 1,947円の赤字