高塔山公園では、若松あじさい祭りが今年も開催される。ヤマアジサイが見頃を迎える6月1日にサブイベントが、西洋アジサイが見頃になるメインイベントが6月8日に開催された。祭りの最終日は6月15日だが、かなりの混雑が見込まれるため平日に行ってみた。

 

  平日とは言え、第一駐車場はかなり車が来ていた。展望台の方に進むと斜面はアジサイで一杯。公園内には全部で約74,700株のアジサイがあるそうだ。

  高塔山公園の石柱。公園の開設は1942年と古く、戦時中は高射砲陣地が置かれていた。1952年から、公園としての整備が再開され、1958年から1970年までロープウエイが設置されていたそうだ。

飾り花のあるヤマアジサイも咲いている。

 ホンアジサイらしき花もたくさん。ホンアジサイにはオタクサとも言い。シーボルトの妻、「楠本たき」こと「オタキサン」から来ているとのこと。

  展望台近くには、かっぱ封じの地蔵尊。コンクリート造りでモダンなデザインである。馬を池の中に引きずり込もうとした河童が捕まり、背中に舟釘を打ち込まれたという由来と、この話をもとに火野葦平が小説「石と釘」を書いたことが記されている。火野葦平の代表作には「麦と兵隊」や「花と竜」のように「と」がつく作品が多いような気がする。

  お堂に安置されているのは、地蔵尊と言いつつ、虚空蔵菩薩。背中には釘が刺さっているとのこと。

  展望台からの景色。赤い若戸大橋は存在感がある。煙突から煙が出ているのは日本製鉄 九州製鉄所だろうか。

 

赤が鮮やかなアジサイ。スカーレットマナスルと思われる。

  駐車場近くにもアジサイが植えられている。若松あじさい祭りの後もしばらくは、アジサイの花を楽しむことが出来そうだ。