豊前市の求菩提山は英彦山と共にかつては北部九州の修験道の中核だった。「一山五百坊」と言われ、天台宗求菩提山護国寺を中心に多くの山伏が暮らしていたが、明治五年(1872)の修験道廃止令によって、その繁栄に終止符がうたれた。

求菩提山駐車場には、カラス天狗の像。求菩提山に住んでいると伝えられるカラス天狗「次郎坊」がモデルだろうか。

 岩岳川の対岸にはヤマフジの花。 

 竜王院の下にある千日行成満行之碑。1986年、千日行を満行し、116年ぶり史上18人目の大行満位となった山田龍真という方に関係していると思われる。

 岩岳川に架かる橋。この先に求菩提資料館とキャンプ場がある。

 求菩提園地のシャクナゲ。

 ツツジも咲いている。

 求菩提資料館。

 豊前市の花、ツクシシャクナゲ。本州(紀伊半島)・四国・九州に分布しており、豊前市と中津市にまたがる「犬ヶ岳ツクシシャクナゲ自生地」が国の天然記念物に指定されている。

 花びらは優しいピンク色だが、蕾は情熱的な赤だ。

 斜面にも、ツクシシャクナゲがいっぱい。

 「どこでもドア」と思いきや「ココロノドア」という自称映えスポットらしい。

 キャンプ場の下にもシャクナゲ。

 求菩提茶屋。ずいぶん前に「やまふぐ」なる料理(実は刺身こんにゃく)をいただいた記憶があるが閉店して久しい。と思ったら…

 2023年に観光協会や地元の有志の手によって生まれ変わっていた。土日祝日の11時から15時まで営業とのこと。昔のように川魚の料理等はないようだが、求菩提そばを使った料理やたこ焼きうどんのように攻めたメニューもあるようだ。