1999年5月18日

To Miyuki-san

Best

Beate Sirota Gordon

 

 

 

日本国憲法に「男女平等」を書いた女性

ベアテ・シロタ・ゴードンさん(2012年 享年89歳)

1999年に、講演会でお会いできました

 

 

 

1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 (朝日文庫) [ ベアテ・シロタ・ゴードン ]

 

 

 

毎日、楽しみに見ている

NHK朝ドラ「虎に翼」では、

主人公の寅子が

新しい憲法に希望を見出します

 

 

 

その日本国憲法の一部「男女平等」の

草案を執筆したのが、当時22歳だった

ベアテ・シロタ・ゴードンさんです

 

 

 

その事実は、トップ・シークレット

長く公表されず、1990年代になって

初めて知られることになりました

 

 

 

1999年、わたしはベアテさんの

貴重な講演会スタッフとなる

幸運に恵まれます

 

 

 

印象に残っているのが、

ベアテさんが、22歳の頃

初めてマッカーサーに会った時のことを

「とても怖かった」と話されたこと、

日本国憲法の草案のために、

「とにかく諸外国の憲法を山ほど読んだ」

短時間で草案をつくる激務の様子でした

 

 

 

幼少期を日本で過ごしたベアテさんは、

日本語が堪能、そして何より

日本のことを、よく分かっていました

法律的には財産権もない日本女性

「女子供」とまとめて呼ばれ、

子供と成人男子との

中間の存在でしかない日本女性

これをなんとかしなければならない

 

 

まさに、寅子の「はて?」

 

 

 

朝ドラのおかげで、

ずっと本棚で眠っていた本を

久しぶりに開いてみました

 

 

 

裏方の特権で

お茶をお出ししたタイミングで、

頂いたサイン

 

 

 

To Miyuki-san の下には、

ベアテさんからのメッセージ

 

「Best」

 

 

 

 

 

 

当時、まだ20代だった わたし

おずおずと本を差し出すと

嬉しそうに、そして興味深そうに、

名前や職業を聞いてくださいました




わたしを通して、

いまの日本人女性を見つめている

そんな眼差しを感じました

 

 

 

ベアテさんが選んでくれた

世界に一つだけのメッセージです

 

 

 

今ある生活は、全て

誰かの想いと努力の上に

成り立っています

 

 

 

真剣に未来を考える人がいた

大変な大変な努力があった

このことを、忘れてはなりません

 

 

 

激動の人生を生きた

ベアテさんからの

「Best」 

 

本当に深いメッセージだと、

あらためて思うのです

 

 

 

 

 

 

あなたの人生が、

まるごと豊かでありますように 宝石赤

 

 

 

 

 

 

ライフキャリアコーチ 遠藤 幸(Miyuki Endo)

MCC / 産業カウンセラー / 国家資格キャリアコンサルタント