ラ・ミッション・オーブリオン 1996年 (フランス・ボルドー)
・色は深く透明度の高いワインレッド、15年の熟成を経てもまだまだ艶やか。
・ブルベリーのような完熟した香り、香水のような妖艶さ、ミントのようなスパイシーさを纏い、極めて華やかな香り。
・極めてなめらかな口当たりとは裏腹な底知れぬ力強い果実味は、深遠な深みと雑味が全くない純粋さを持ち、どこまでも高貴で優雅。
・後半になっても力強い果実感は全く崩れず、筋肉質な無駄のないボディはいつまでも高潔で力強い、まるでオリンピックの疲れ知らずなアスリートのよう。
・15年の熟成を経ているものの、ワインの力強さと果実味のしなやかさとツヤは全く失われず、果実味が活き活きと踊る。
・当然、まだまだ熟成させても伸びる、さらに熟成させるとどんなワインになるのだろうか、凄いポテンシャルを感じる絶品ワイン。
道1本をはさんでボルドーの五大シャトー、オー・ブリオンと向かい合い、ヴィンテージによってはオー・ブリオンを超えることもしばしば、シャトー・オーブリオンと兄弟にしてライバルであるシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン。
ロバート・パーカー氏もしばしばその評価で100点をつけるなど、まさにボルドー、いやフランスの銘酒にして世界最高峰ワインの一つ。
飲んでみると、力強くも全く無駄を感じさせない滑らかで力強いボディは、疲れを知らないアスリートのよう、どこか高潔さと高貴さを感じ、畏怖さえ覚えるもの。
その味わいは、今年飲んだ赤ワインで最も秀逸、まさに記憶に残るワインです!!
女性的と言われるオー・ブリオンに対し、ラ・ミッションは味わいが力強く重い男性的なスタイルにたとえられています。
ラ・ミッション・オー・ブリオンにはその名のとおり聖母マリアを祀るための礼拝堂があります。
修道会、ウォルトナー家と所有者が変遷、1983年にはついにライバルのオー・ブリオンを擁するディロン家がラ・ミッション・オー・ブリオンを購入。
元々素晴らしいワインを生産していましたが、以降、ディロン家のもとでワインの品質はさらに高まり、オーブリオンに引けを取らない名声を獲得しています。
市場では、五大シャトーと同等、時に兄ともいえるオーブリオンを上回る評価を得ています。
今日は1996年のヴィンテージ。
素晴らしいワインを前にして開ける前から胸が高鳴ります。
極めて長命な力強いワインなので、15年の眠りから目を覚まさせるべくデキャンタします。
色は、極めて深いワインレッド。
凝縮度の高さを感じさせる一方、とても透明度が高く、深いワインレッド色は深遠な輝きを放ち艶やかです。
透明度の高い深みのある色から、ワインに雑味が極めて少ないことを予感させます。
グラスに注ぎます。
ブルベリーのような完熟した果実の甘い香りが一斉に広がります。
その香りは香水のような妖艶さ、ミントのようなスパイシーさを纏い、極めて華やかな香りです。
香りを感じる段階で、明らかに他のワインとは一線を画す、何か余裕と風格を感じるワインです。
口に含むと極めて滑らかでしなやかなテクスチャを感じます。
同時に、立体感のある力強い果実味が口の中で踊るのを感じます。
・極めてなめらかな口当たりとは裏腹な底知れぬ力強い果実味。
・深遠な深みと雑味が全くない純粋さ。
・どこまでも高貴で優雅。
・無駄の全くない果実味と深み。
「言葉を失う」というのはこのような状況なのでしょうか。
味わいは、全く無駄なところがない、男性的とはいえ、むやみに力強いのではない。
・例えるなら、筋肉質な無駄のない、疲れを知らないアスリート。
・純粋さ、力強さ、深みとコク、深遠な立体感、踊るような躍動感。
複雑で焦点がキリっと定まったワインは一旦口に含むと躍動感に溢れる。
まるでオリンピックにこれから出場するのを待つアスリートの緊張感が、一斉に解き放たれ、一点に向かって走り出すかのよう。
後半になっても、ボディバランスは全く崩れず、立体的な味わいが口の中で踊る。
後味と余韻も、深くも無駄のない美しい果実感がいつまでも持続、余韻も一点の目標を見るかのように焦点が定まり、力強い。
15年の熟成を経ているものの、ワインの力強さと果実味のしなやかさとツヤは全く失われていない。
果実味が活き活きと踊る。
当然、まだまだ熟成させても伸びる。
さらに熟成させるとどんなワインになるのだろうか。
凄いポテンシャルを感じる。
今日は、刺身を用意。
新鮮なマグロ、カツオ、それとカラスミ、アンキモ。
さらに、いつもお世話になる千駄木のコシヅカハムにて生ハムとサラミも用意。
食事もかなりの奮発、どれもアミノ酸たっぷり、ラ・ミッション・オーブリオンと絶妙なマリアージュを演じてくれました。
ラ・ミッション・オーブリオン、まったく無駄なところのないアスリートのような男性的なワインは、しなやかで艶やかで、焦点が定まっています。
言葉を失うような感覚すら覚え、今年一番の素晴らしいワイン、まさに記憶に残るワインとなりました。
お値段が高いので、早々飲めるワインではありません。
けれども、こんなワインもたまには飲めるよう、日々頑張っていこうと思います。