昨日の新聞書評に「杉山登志」さんについて書かれた本の紹介があった。
リッチでないのにリッチな世界など分かりません。
ハッピーでないのにハッピーな世界など描けません。
夢がないのに 夢を売ることなどは……とても……嘘をついてもばれるものです
この言葉は、彼の遺書。
テレビCMディレクターだった彼は、国内外の賞を数多く受賞し、天才の名をほしいままに。そんな彼が遺書を残し、キャリアの絶頂にあった1973年に自殺。享年37。
考えさせられます。
もちろん僕なんかとレベルの違う人だということは分かっていますが。

伝説のCM作家 杉山登志 30秒に燃えつきた生涯
川村蘭太<著>河出書房新社1995円
彼のエピソードには、
好きな作品は(CM)?「ないですね」
「いやだなあ、この職業は」
「CMが当たる、当たらないは二の次だ。商品が美しくあればそれでよい」
「商品が美しくあればそれでよい」
この言葉は深いです。商品の魅力が伝わらなければ、すべて無駄だと思う。
テレビCMに限らず、すべての広告物に当てはまると思う。
まあ、訴求のポイントは、広告物によって変わるものですが・・
彼の残した資生堂のCM作品群は、今見ても斬新・シンプルで美しいと思う。
商品の良さをどうやって表現するか、考えられた映像です。
今のテレビCM、予算がかかっているものはすぐにわかるけど、ギャラのバカ高いタレントさんがでていても、あれっ、あの人が出てるCMって何のCMだっけ?
これってとても多い。あと、商品名が全く記憶に残らないCM。
僕なんかが偉そうなことは言えませんが、CMの露出量・露出枠にも制限がある中で、いかに伝わるCMが作れるか・・永遠のテーマです。
彼の絵コンテが見つかったので紹介します。興味のある方は見てみてください。
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杉山登志の絵コンテ