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先行MCDかはたまた独立した作品なのか

フランスの不協和音ブラックBLUT AUS NORDが"Thematic Emanation Of Archetypal Multiplicity"ってのをリリースしたみたいですね。全9曲のようですがこれはMCD?この後にリリース予定の"Mort"がフルレンスなのでしょうか、少しわかりませんね。先行ミニだというならスルーしようと思いますがホントに9曲入りとなるとこの一枚で独立した作品のような気もします。う~ん、わっかんないなぁ。国内に入ってくるまでにはどういうことかハッキリするだろうから今はあまり悩まないほうがいいか。

Grimly Reborn

MUTIILATION - Grimly Reborn
フレンチカルトブラック(ってもうカルトって感じじゃないですけどね)MUTIILATIONの3rd”Black Millenium(Grimly Reborn)”のブートレッグ。今回もボーナストラックが追加されています。

前作の'96年時の音源の延長線上のスタイルなわけですがその時よりはドラムマシーンを使っての作曲に慣れたように感じられますのでこの点はよくなったかな、と。それよりも気にかかるのはVoスタイルの変化ですかね。気の触れたような絶叫がすっかり無くなってしまったのは個人的にかなり残念です。楽曲もファストな曲が主体になってますし。これに関しては要所要所で印象的なメロディーを聴かせてくれるので悪くないです。ボーナスは1st~3rdまでの既発の曲ですがこれはリハテイク?これに関しては出所がわかりませんね。こんなのどこから流れたんでしょう。何気にレアな音源なのかも知れませんね。

全体的な評価としては良い方なんですが、なんか国内では過剰評価気味な気がしないでもないです。ブートとは言え数が出回ることでそれも変わっていくと思いますけどね。それに私としては周りが言う程病んでるとは思わない、むしろファストな曲主体でメロディーもしっかりしてて聴き易いとさえ思いました(それとも私の基準がずれてる?)。真性ブラックだとか、マニア向けと言うよりも本格プリミティブブラック入門編とかでいけそうじゃないですか?なんか批判的な内容になってしまったけどMUTIILATIONは嫌いじゃないですのであしからず。むしろこのバンドには好意的な感情を抱いてます。

BURRN!的黒金属事情

今月のBURRN!誌にDRAUGARが載ってると聞いていたのをやっと確認できました。ホントに紹介されてて驚きです。★が3つしかついてないのは見なかったことにしておこう。やはり音質について触れてますね。でも単純に音が悪いのとは違うと思うんですけどね。分離はいいしノイジーなのは意図的でしょうし。ULVERの3rdみたいな音質を極悪とは言わないのと同じようなもんですよ。カルフォルニアからこんなものが、みたいな事も書かれてましたが・・・私はカルフォルニアのブラックと言えば他にXASTHUR、LEVIATHAN、CREBAIN辺りを真っ先に思い浮かべます。こういったデプレッシブなブラックていうのはカルフォルニアじゃむしろ多いくらいだと思うんですけどね。それをさも特殊であるように書くのはどうも賛成できませんね。まぁ所詮BURRN!だし、こんなもんかな?

Evil-The Gestalt of Abominations

MUTIILATION - Evil-The Gestalt of Abominations
'93年に制作されていた未発表音源"Evil-The Gestalt of Abominations"に'96年の未発表の音源2曲を追加して'99年にDrakkarから1000枚限定で発売された"Remains of a Ruined, Dead, Cursed Soul"にさらにボートラを追加して発売されたブートレッグ

今回は元の音源を聴いたことがないので確証は持てませんが1stのブートの時と違って音を改悪されていないようです。いじられてるにしても1stの時のような酷いリマスターではありません。このアルバムの曲は人からダビングしてもらった"Satanist Styrken"デモで何曲か聴いたことがあるのですがその時にこっちの方が1stより好みかも、と思いましたがこうして完成した楽曲を聴いてその思いが強まりました。何と言ってもこの時のVoはキレ具合が凄いですね。昔と違って色々と凄い連中も出てきてると言うのに今聴いても異常であることがしっかりとわかるなんて大したものです。演奏もやる気があるのか無いのかわからない気だるいオーラが充満してます。MUTIILATION節ってやつですかね、今聴いてもいい音源だと思います。

っていうのは'93年の音源の話。'96年の音源は普通ですかね。悪くはないですけど。ドラムマシーンの扱いも手馴れてない感じですし(とは言うものの未だにマシーンのリズムパターンは単調ですよね)、まぁ並です(このバンド基準で)。

ボートラは"Dawn of the Fallen Angel"と"Under the Full Moon"。前者はDrakkarのコンピと二枚組みレコに収録されている音源。これも打ち込みだけどこっちは'96年の時よりいいですね。後者は1stデモの曲。これも二枚組みレコに入ってますね。中々いい感じです。

F&L

WOODS OF INFINITY - F&L
スウェーデンのブラックメタルバンドの1st。1000本限定で自主リリースされたデモ"FORINTELSE & LIBIDO"から11曲、ARMAGEDDAとのスプリット7'EPの曲にシークレットトラック(?)を加えての構成のようです。シークレット(?)というのはアルバムにも各種データベース等にも12曲しかクレジットされていないけどもう一曲あるのでおそらくそうなんだろうなぁ、と。タイトルから同タイトルのデモのCD化を期待していたのですが実際は違いました。デモからは主にハーモニカを導入した曲がカットされたようなんですがその曲を一番聴きたかったのでそこは少し悲しかったです。 で、中身ですけど中々いいですね。発狂系ヴォーカルのキレ具合が中々いい感じです。多様な曲展開をしますが基本は疾走→メランコリックになったりSEが入る→また疾走してブチ壊し、のパターンが軸です。曲ごとに細かい展開の違いはありますが。基本的な流れが分かっていてもその展開の落差からかなり振り回されるんですけどね。SMみたいなSEからベートーヴェンの"月光"と節操無さすぎです。あと私だけかも知れませんが曲によってはドラムがトライバルな感じもしました(曲によっては人が叩いてる気がしないのだけど)。とにかく変態的で個性的。面白いです。面白いのですが今作は600枚限定でレーベルの在庫はSOLD OUT。今ディストリビューターに出回ってるもので最後かと思われますので興味のある方はお早めに押えておいた方がよろしいかと思われます。

試聴
Tribut Till Sjalvmordare

リスト

NOKTURNAL MORTUMの新譜"Weltanschauung"のリストがわかったようです。

1. The Path Of Immortals 02:26
2. I Feel The Breath Of Ragnarok 08:06
3. Stardust 02:27
4. Weltanschauung 08:32
5. Sorrow Of Native Lands 03:21
6. Hailed Be The Heroes 08:15
7. The Dance Of Fire And Steel 01:47
8. The New Era Of Swords 07:40
9. Endless Vast Swamps 01:29
10. The Knots Upon The Thread Of Fate 10:39
11. Harvesting The Seeds Of Death 01:52
12. The Taste Of Victory 12:24
13. The Way Of Glory 02:51
14. Untitled Track 03:00
Total playing time 01:14:49

USBM Super Project 

もうご存知の方も多いと思われますがUSブラックシーンの猛者達が一堂に会したプロジェクト、TWILIGHTのお話です。参加メンバーは下記の通り。

Azentrius (Nachtmystium) - Gt & Vo
Wrest (Leviathan) - Dr & Vo
Malefic (Xasthur) - Key & Vo
Imperial (Krieg) - Ba & Vo
Hildolf (Draugar) - Vo

参加メンバーのバンド名を見れば分かると思いますが、この話の前振りの為に少し前に買ったものの感想をいくつか書きました。この面子と聞いただけで私のような人間は震え上がってしまいます。ただ、Hildolf氏に関しては参加するのかどうか不鮮明な部分があります。と言うのも海外のデータベース等に彼の名前だけ記載されてなかったりするので。そのデータベースの更新後に参加が決まったとかそういう事なんじゃないかと考えていますが、仮に彼抜きでもこのプロジェクトが凄いものであることに変わりはないのでアルバムの完成を多いに楽しみにしています。一体如何なる音楽性なのであろうか・・・、実に興味深い。

少し気になる点として全員がVoをとっていることがあります。そりゃ各人自分のバンドではVoとってますけどこれだとどうなるのか。それにAzentrius氏とImperial氏はVoにエフェクトを使用してないようなので強烈なエフェクトのかかった他3名の声と比べて浮いてしまうんじゃいかと少し心配してます。不要な心配なんでしょうけどね。

To Violate The Oblivious

XASTHUR - To Violate The Oblivious
XASTHURの一番新しい音源はNORTTとのスプリットかと思われますが単独での現状最新作である4thフル"To Violate The Oblivious"を紹介したいと思います。

陰惨なブラックメタル、という点ではこれまでと変わりがないと言えますが、音質が向上しています。あまりキレイな作りよりも少し篭ってるというか、以前のような音質のほうが彼の楽曲にマッチしてると思いますのでその点は少し残念でした。しかし、曲のほうは絶叫ヴォーカル(ヴォーカルは篭って聴こえる)、ノイジーなリフ、アトモスフェリックなkey、ともはやXASTHUR節とも言えるスタイルで従来のXASTHURファンなら安心して聴ける内容。しかしながらそのリリースペ-スの早さからいささか食傷気味であることは否めない感があるのも事実。好きなものをたくさん聴けるというのは良いことなのですがもう少し間隔を空けてリリースしてほしいですね。最後に、今回も"A Gate Through Bloodstained Mirrors"の再録版を収録。ちょっと長くなってます。

試聴はこちら
Xasthur Within

Apocalyptic End in White

Imperial Crystalline Entombment - Apocalyptic End in White
冬が終わる前に書いておこうと思ったので。他所で書いていた日記では読んだ人が二人も買ってくれました。今思えばアソシエイトで紹介すればよかったカナ?と思ってます。2枚じゃどうにもならないけど。

Imperial Crystalline Entombment略してI.C.E.。アメリカはメリーランド州のバンドです。その白すぎの容姿からイロモノと思われそうですが中身はいたって良質なメロディック・ファストブラックです。ブラスト主軸で突進しています。タイプ的にはDARK FUNERAL系でしょうか?叙情性はメロメロなDxFxよりグッと控えめですけどね。見た目と違ってあまりコールドって感じはしないですが中々オススメです。個人的にはファストより鬱のが好きですけど。ちなみにAURORA BOREALISとDIVINE RAPTUREのメンバーがいるそうですが私はどちらも未聴。知り合いはAURORA BOREALISって全くよくなかった気がする、と言ってましたけど。それがよくなくてもこっちは悪くないですけどね。

フルで一曲聴けます。
Hypothermic Possession
フルサイズではないですが他にオフィシャルで何曲じゃ断片的に試聴可。
I.C.E. Official Home Page

アーティスト: I.C.E. (Imperial Crystalline Entombment)
タイトル: Apocalyptic End in White
Amazonのレビューも書いてみましたw

追記:ドラムはティム氏(ex-Hate Eternal,Nile等々)が叩いてるらしいです。AURORA BOREALISのメンバーって彼のことだったんですね。そりゃ、ドラム上手いわけですよね。

"Reign Of The Malicious"+ "Nachtmystium"

NACHTMYSTIUM - "Reign Of The Malicious"LP + "Nachtmystium"MLP
USプリミティブブラックNACHTMYSTIUMの1stとその後発売されたMCDを一枚にまとめたもの。タイのDesire Of Goatというレーベルからのリリースだそうです。500枚限定で私のナンバーは163でした。ニ作分なのでわけて書くことにします。

Reign Of The Malicious
彼らの1stでこの時はNxの中心人物であるAzentrius氏とセッションドラマーの方の二人で制作されたようです。音質はよくないのですが音のほうはいいです。Evilなヴォーカルに鬱気なメロディ、よたれ気味なドラム(これは関係ないかw)、1stでこの出来はかなりのもですね。個人的に気に入ったパートはギターですね。鬱なメロディ、と言いましたがこのメロウさを帯びたギターリフが非常に素晴らしい。曲によっては聴きやすくさえあると感じたほどです。私が鬱メロ好きだからそう感じただけかもしれませんけどw
BURZUMのカヴァーも収録されています。さして違和感はなく自然に収まってる感じ。ラストの曲はライブテイクですが一番音悪いです。音の分離がハッキリしてません。でも雰囲気は出てますね。

2曲目が試聴できます
Reign Of The Malicious

Nachtmystium
こちらは1stの翌年にリリースされたミニの音源。メンバーが増えてこの時は4人になっています。1stの時と大きく違う点として演奏がカッチリしたことが挙げられます。メロウさを帯びた楽曲、という点ではある程度共通する所があると思いますが演奏のまとまり方が1stとは大違いです。曲の走り方も1stとはかなり違いますし。極めつけにギターソロを披露していること。まさかソロが入るとは(最新ミニでもやってるそうですが私は2ndまでしか聴いてないので)予想外。この辺、好みがわかれるところかと思われます。私はこっちも好きですがどちらかと言うと徹底してRAWだった1stの方が好みかな?新曲以外に1stの曲の再録とJUDUS ISCARIOTのカヴァーを収録してます。